前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2025年1月10日 5時20分

■マニー <7730>  1,605円 (-275円、-14.6%)

東証プライムの下落率2位。マニー <7730> [東証P]が3日ぶり急反落。同社は8日の取引終了後、25年8月期第1四半期(9-11月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比7.6%増の76億5500万円、経常利益は同2.2%減の22億9800万円となった。最終利益は増益となったものの、利益水準として物足りないと受け止めた投資家の売りを促す結果となったようだ。サージカル関連製品とアイレス針関連製品は増収増益となった一方、デンタル関連製品が中国において販売が低調に推移し、減収減益となった。人件費の増加なども利益を圧迫する要因となった。

■サイゼリヤ <7581>  4,970円 (-390円、-7.3%)

東証プライムの下落率5位。サイゼリヤ <7581> [東証P]が3日続急落。同社が8日の取引終了後に発表した25年8月期第1四半期(9-11月)の連結決算は、売上高が前年同期比16.4%増の612億7500万円、経常利益は同8.0%増の40億6200万円だった。増収増益ながらも売上原価率が悪化したほか、利益の進捗率にも物足りなさが意識され、ネガティブ視した売りがかさんだようだ。出店を拡大する海外では上海や広州、北京での現地法人が営業減益となった。

■郵船 <9101>  5,062円 (-275円、-5.2%)

日本郵船 <9101> [東証P]が急反落。そのほか、商船三井 <9104> [東証P]、川崎汽船 <9107> [東証P]など海運大手株がそろって大幅安となった。米国で行われていた海運会社側と労働者側との労使交渉が、米国時間8日に暫定的な合意に達し、これにより米国東部などで実施される可能性があったストライキが回避されることとなった。ストライキの実施により物流が混乱し、海上輸送運賃が上昇するとの思惑が後退し、海運株に対する売りが膨らんだようだ。東証の業種別指数で海運業は下落率でトップとなった。

■ラウンドワン <4680>  1,157円 (-57円、-4.7%)

ラウンドワン <4680> [東証P]が続落。9日午前11時30分ごろに発表した12月度売上高で、国内既存店売上高が前年同月比0.1%増となり、7ヵ月連続で前年実績を上回ったものの、11月の同6.0%増から伸び率が大きく縮小したことが嫌気されたようだ。引き続きコラボキャンペーンが好調だったものの、前年と比べて冬休み期間が短かったことなどが影響した。一方、米国既存店売上高は同1.5%減となったが、暦の影響を勘案すると実質約5%増だったとしている。

■ABCマート <2670>  3,121円 (-133円、-4.1%)

エービーシー・マート <2670> [東証P]が続落。同社は8日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比9.8%増の2770億7800万円、経常利益は同14.7%増の496億2800万円となった。同通期の業績予想は据え置きながらも、期末配当予想については4円増額した。国内ではインバウンド需要が追い風となっている同社だが、昨年9月末時点で325店舗を抱える韓国など海外では、インフレ対策でセールを実施し、在庫の消化に努めたという。韓国では政情不安に伴う消費活動へのネガティブな影響を懸念する声もあり、決算と配当予想の増額を受けて買い向かう姿勢は限られ、買い持ち高を圧縮する目的の売りが優勢となったとみられる。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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