本日注目すべき【好決算】銘柄 久光薬、イオンFS、ファストリ (9日大引け後 発表分)

注目
2025年1月10日 7時01分

1月9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

久光薬 <4530> [東証P]  ★今期経常を一転17%増益に上方修正

◆25年2月期の連結経常利益を従来予想の189億円→230億円に21.7%上方修正。従来の減益予想から一転して17.1%増益見通しとなった。国内市場で「ジクトルテープ」、海外市場では「サロンパス」や女性ホルモン製剤「CombiPatch」「Vivelle-Dot」などが伸びる。円安効果に加え、継続的に進めてきた原価低減や返品削減の効果も利益を押し上げる。

わらべ日洋 <2918> [東証P]  ★3-11月期(3Q累計)最終は5%増益・通期計画を超過

◆25年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益は前年同期比5.0%増の36.3億円に伸びて着地。主力とする食品関連事業で国内外の新工場が寄与し、2ケタ増収を達成した。入間工場の初期赤字や工場再編に伴う一時費用の増加で営業減益となったものの、減損損失の剥落などによって最終利益は増益を確保した。

通期計画の20億円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。

明光ネット <4668> [東証P]  ★9-11月期(1Q)経常は6.2倍増益で着地

◆25年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比6.2倍の4.4億円に急拡大して着地。明光義塾直営事業で教室数、在籍生徒数がともに増加したほか、自主学習RED事業やキッズ事業、人材事業などを展開するその他部門の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。

トーセ <4728> [東証S]  ★9-11月期(1Q)経常は黒字浮上・通期計画を超過

◆25年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常損益は2.9億円の黒字(前年同期は2億円の赤字)に浮上して着地。ゲーム事業の家庭用ゲーム機・PC関連で23年8月期以前から継続して取り組んでいる複数のプロジェクトにおいて稼働がピークを迎えたうえ、新規の開発プロジェクトも複数件進行し、83.5%の大幅増収を達成した。

通期計画の2.6億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

三光合成 <7888> [東証P]  ★上期経常は34%増益で着地

◆25年5月期上期(6-11月)の連結経常利益は前年同期比33.8%増の26.4億円に拡大して着地。付加価値の高い製品の受注と生産体制の整備を強化したうえ、原価低減活動を積極的に進めたことが奏功し、採算が大きく改善した。

イオンFS <8570> [東証P]  ★3-11月期(3Q累計)経常が44%増益で着地

◆25年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比43.7%増の389億円に拡大して着地。ショッピングリボ・分割を中心とした営業債権残高の順調な増加に加え、有価証券の運用による収益が堅調に推移し、国内・リテール事業の業績が急改善したことが寄与。子会社譲渡による営業費用の減少や費用効率の高い販促施策の実施などで国内・ソリューション事業の利益が拡大したことも大幅増益に貢献した。

ファストリ <9983> [東証P]  ★9-11月期(1Q)最終は22%増益で着地

◆25年8月期第1四半期(9-11月)の連結最終利益は前年同期比22.4%増の1319億円に伸びて着地。国内ユニクロ事業は夏物商品や冬物防寒衣料の販売が好調だったうえ、40周年感謝祭が大盛況となった。海外ユニクロ事業も東南アジア・インド・豪州地区、北米、欧州の事業拡大が順調に進み、増収増益を確保した。為替差益が増加したことも利益を押し上げた。

同日発表した国内ユニクロ事業の12月既存店売上高は前年同月比15.3%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った。

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