株価指数先物【寄り前】 参加者限られスキャルピング中心のトレード

市況
2025年1月10日 7時45分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 39550 -10 (-0.02%)

TOPIX先物 2738.0 +1.0 (+0.03%) 

シカゴ日経平均先物 39550 -10

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

9日の米国市場は、カーター元米大統領の服喪の日のため休場。米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、根強いインフレリスクにより追加利下げに慎重な見解を示した。また、米ボストン連銀のコリンズ総裁は利下げペースが想定よりも遅くなると述べたほか、米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は利下げを継続するものの、利下げペースについてはデータ次第になるとの考えを示した。

トランプ次期米政権による関税政策などによる不確実性のほか、10日には12月の米雇用統計の発表を控えていることもあり、様子見姿勢に向かわせよう。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比10円安の3万9550円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比80円安の3万9480円で始まり、直後に3万9610円とプラスに転じる場面もみられたが買いは続かず、中盤にかけて3万9420円まで売られた。終盤にかけては3万9460円~3万9560円辺りと、日中の終値近辺での膠着が続き、3万9550円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることが見込まれる。海外勢のフローが限られるとみられるほか、12月の米雇用統計の結果を見極めたいことから、スキャルピング中心のトレードになりそうだ。また、米当局者による発言によって追加利下げペースの鈍化観測が高まっていることも手掛けづらくさせよう。

前日の日経225先物は一時3万9380円まで売られたが、同水準に位置する25日移動平均線(3万9380円)が支持線として機能する形となった。ナイトセッションにおいても薄商いながら同線(3万9420円)がサポートとして意識されていた。足もとでは昨年12月27日につけた4万0460円をピークに上値を切り下げる一方で、下値は上向きで推移する25日線が支持線として機能している。

ボリンジャーバンドでは前日の下げで+1σ(3万9770円)を割り込んだ。バンドが収れんするなかで中心値(25日)を割り込んでくるようだと、-1σ(3万9080円)が射程に入ってくる可能性はある。まずは25日線水準での底堅さを見極めつつ、+1σ水準を早期に回復できるかが注目される。そのため、オプション権利行使価格3万9000円から3万9800円辺りでのレンジを想定する。

9日の米VIX指数は18.07(8日は17.70)に上昇した。小動きではあるが75日線(17.29)を上回っての推移だった。ボトム圏での推移ではあるものの、米雇用統計の結果待ちのなかでは、やや神経質にさせそうだ。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.45倍に上昇した。一時14.48倍を付けており、昨年12月17日につけた戻り高値14.44倍を上回っての推移が目立った。全体の方向性がつかみづらいなかではあるものの、ヘッジ対応を考慮した形としては、NTロングに振れやすくなりそうである。

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