東京株式(前引け)=前日比193円安、ファストリの大幅安も響く
10日前引けの日経平均株価は前日比193円33銭安の3万9411円76銭。前場のプライム市場の売買高概算は9億1491万株、売買代金概算は2兆2780億円。値上がり銘柄数は668、値下がり銘柄数は900、変わらずは76銘柄だった。
日経平均株価は続落。前日のニューヨーク市場が休場で、やや手掛かり材料難の展開となるなか、今晩発表される米雇用統計も意識され、持ち高調整の売りで値を下げてスタートした。特に、日経平均株価への寄与度が高いファーストリテイリング<9983>が前日の決算発表を受け大幅安となったことも全体相場を押し下げた。銀行や海運株も値を下げた。日経平均株価は一時400円を超える下落となったが、半導体関連株などは堅調で売り一巡後は下げ渋った。なお、株価指数オプションとミニ日経平均先物1月物の特別清算指数(SQ)値は3万9343円19銭だったとみられている。
個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が安く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>が軟調。レーザーテック<6920>やソフトバンクグループ<9984>が下落した。半面、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>が高く、フジクラ<5803>やIHI<7013>、三菱重工業<7011>が値を上げた。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も高い。