話題株ピックアップ【夕刊】(3):キユーピー、フェスタリア、トーセ

注目
2025年1月10日 15時50分

■キユーピー <2809>  3,100円  -123 円 (-3.8%)  本日終値

キユーピー<2809>が大幅続落。同社は9日の取引終了後、24年11月期の連結決算発表にあわせ、25年11月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比4.3%増の5050億円、経常利益は同0.7%減の366億円、最終利益は同36.3%増の292億円を見込む。年間配当予想は普通配当54円に、キユーピーマヨネーズ発売100周年を迎えることに伴う記念配当10円を加えた64円とし、前期比10円の増配を予定する。最終利益は前期に続き過去最高を更新する見通しを示したものの、利益予想の水準は市場の期待値には届かず、物足りなさが意識されたようだ。今期は価格改定や生産効率の向上に伴う利益押し上げ効果を見込む一方、原材料やエネルギー・一般原資材、物流面での費用負担の増加を想定。海外での新工場・新ラインの稼働が開始するなかで、初期費用の発生も見込む。24年11月期の売上高は前の期比6.4%増の4839億8500万円、経常利益は同80.0%増の368億7400万円、最終利益は同62.6%増の214億1900万円だった。

■フェスタリア <2736>  1,770円  +300 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値

フェスタリアホールディングス<2736>が後場急伸。午後3時ごろ、2月28日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、これを好感した買いが流入した。投資単位あたりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めるとともに投資家層の拡大を図ることが目的という。また、株式分割に伴い25年8月期の期末一括配当予想を20円から7円(前期20円)に修正した。株式分割を考慮すると実質増額修正となり、前期実績に対して増配となる。同時に、第1四半期(24年9~11月)連結決算を発表しており、売上高20億7700万円(前年同期比9.1%増)、営業損益8500万円の赤字(前年同期1億7700万円の赤字)となった。なお、25年8月期通期業績予想は、売上高94億円(前期比1.0%増)、営業利益3億2000万円(同18.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■トーセ <4728>  699円  +73 円 (+11.7%) 一時ストップ高   本日終値

トーセ<4728>が続急騰し、約1年ぶりに昨年来高値を更新した。9日の取引終了後に発表した第1四半期(24年9~11月)連結決算で、売上高17億1900万円(前年同期比83.5%増)、営業利益2億9600万円(前年同期2億1200万円の赤字)、最終利益2億1300万円(同1億3900万円の赤字)と、通期計画の営業利益を上回って着地したことが好感された。ゲーム事業の複数のプロジェクトで開発活動が活発に進行していることに加えて、その他事業で教育関連のプロジェクトなどが順調に進行していることなどが牽引した。また、各プロジェクトが円滑に進行していることで利益率も安定して推移し黒字化を達成した。なお、25年8月期通期業績予想は、現在進行している開発プロジェクトのなかに不確実性があるものも含まれていることや、一部の稼働が高まっていないこと、下期の成長投資などを考慮し売上高56億円(前期比21.3%増)、営業利益2億8000万円(前期5億2200万円の赤字)、最終利益1億6000万円(同2億6000万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■三光合成 <7888>  670円  +64 円 (+10.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

三光合成<7888>は急反発。9日取引終了後に6~11月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比0.3%減の457億7700万円、営業利益は同44.7%増の29億5300万円だった。大幅な営業増益となったことが好感された。日本や北米の売上高が増加したものの、アジアや欧州が減収となり全体の足を引っ張った。利益面では付加価値の高い製品の受注と生産体制の整備を強化し、原価低減活動を積極的に進めたことが奏功した。なお、通期の増収増益見通しは据え置いた。

■ベースフード <2936>  393円  +37 円 (+10.4%)  本日終値

ベースフード<2936>は反発。9日取引終了後、全粒粉ベースの完全栄養の即席麺「BASE YAKISOBA(ベースヤキソバ)」シリーズを新たにラインアップに加え、「BASE YAKISOBA ソース焼きそば」と「BASE YAKISOBA 旨辛まぜそば」を16日から発売すると発表した。昨年発売した「BASE PASTA 即席麺シリーズ」の後継商品にあたる。今後の業績寄与を期待した買いが入った。

■日本スキー場開発 <6040>  1,301円  +102 円 (+8.5%)  本日終値

日本スキー場開発<6040>が急反発。同社は前日取引終了後に24年12月のスキー場来場者数を発表したが、前年同月比22.4%増の24万人と好調だった。訪日外国人観光客が増勢一途となるなか、コト消費であるスキー場への来客数増加にも追い風が強まっている。これをポジティブ視する買いを引き寄せた。

■ファーストA <5588>  1,892円  +110 円 (+6.2%)  本日終値

ファーストアカウンティング<5588>が後場に急伸。同社を巡っては昨年12月、ヴォイチェフ・ヤクブ・ポドバス氏による5%超の保有が明らかとなり、その後保有比率は6.41%に上昇した。1月10日正午、ファーストAは大株主となったポドバス氏が同社本社を訪問したと発表した。訪問後に持ち株比率は6.41%となったとしている。ポドバス氏とともに森啓太郎社長が並んで立っている写真付きのプレスリリースでは、「オフィス訪問や経営陣との交流を通じて、私の期待を大きく上回る体験ができただけでなく、投資をさらに拡大する決意を固めることができた」などとするポドバス氏のコメントが紹介されている。投資家によるポジティブな評価が示されたことを手掛かりに、買いが入ったようだ。

■明光ネット <4668>  760円  +38 円 (+5.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

明光ネットワークジャパン<4668>が大幅高。9日の取引終了後、25年8月期第1四半期(9~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比10.5%増の56億9800万円、営業利益は同7.8倍の4億900万円、最終損益は3億1800万円の黒字(前年同期は1000万円の赤字)となった。営業利益の通期計画に対する進捗率は37%に上るなど好発進とあって、ポジティブ視されたようだ。学習塾の「明光義塾」直営事業では、教室運営のDX化による業務の効率化などに努め、増収増益につなげた。日本語学校事業やその他事業も収益を伸ばした。あわせて同社は、上田煌桜学園(長野県上田市)が運営する広域通信制の「さくら国際高等学校」に関する業務提携に向け基本合意書を締結することを決めたと発表。明光ネットが同校のキャンパス及び学習センターを展開する予定という。

■ヘリオス <4593>  202円  +9 円 (+4.7%)  本日終値

ヘリオス<4593>が上げ幅を拡大。午後2時15分ごろ子会社プロセルキュアの事業内容にCDMO(医薬品開発製造受託機関)機能を追加すると発表しており、好材料視された。プロセルキュアは23年7月、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対する治療薬の国内第3相臨床試験を主体的に推進するために設立。今回、CDMO機能を追加することにより、さまざまな細胞医薬品の開発段階における製造プロセスの最適化を図るほか、将来の商業化に向けた製造体制の確立や、グループ全体の製造能力強化を進めるとしている。なお、同件による25年12月期業績への影響は現時点ではないとしている。

●ストップ高銘柄

レナサイエンス <4889>  462円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

エコモット <3987>  465円  +80 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

テクニスコ <2962>  473円  +80 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

リベルタ <4935>  3,690円  -700 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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