<マ-ケット日報> 2025年1月10日
10日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比414円安の3万9190円だった。昨日の米国市場はカーター元大統領の国葬のため休場。代わって注目された欧州市場はイギリスが上げてドイツが下げるなど高安まちまちで材料とならなかった。東京市場は材料不在のなか今晩の米雇用統計発表を前にした手じまい売りで押される展開。10時頃には先物売りも加わって下げ幅を439円まで広げる場面があった。昨日に発表したファーストリの決算は過去最高と良好だったが、材料出尽くし感や中国事業の大幅減益がマイナス視されて株価は6%を超える下げに(1社で日経平均を実質300円ほど下押し)。これが日経平均を深く下振れさせている面がある。アドテストなど半導体関連株が大きく買われ日経平均を押し上げているが追いつかない状況だ。
チャート面では日経平均は下値75日移動平均線(3万8909円)上で依然としてサポートされ、トピックスも75日、200日移動平均線辺りで支持されている。移動平均線で見たトレンド上は何とか中長期的な上昇基調を維持。ボックス圏上放れで勢いが出るかと思われたが現状は少し地味な上昇基調といえようか。
個別では今期業績上方修正の久光薬が大幅高。JINS、古河電工が昨年来高値を更新。減益発表のセブン&アイも安値から反発してアク抜けしている。一方、資生堂、ユニチャーム、JR東海などが昨年来安値を更新へ。(ストック・データバンク 編集部)