10万円以下で買える、財務健全&低PBR 28社【プライム】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。SBI証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業も数多くあることには注意が必要だ。
東証プライム上場企業では307銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)株主資本比率が60%以上、(3)PBRが1倍未満――を条件に投資妙味が高まる28社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは10日現在)
なお、1月12日(日)19時30分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<5563> 新日本電工 27300 72.0 0.52
<2489> アドウェイズ 30100 60.9 0.83
<1786> オリエン白石 37900 69.6 0.97
<6262> ペガサス 44700 71.0 0.34
<5957> 日東精 58900 62.1 0.64
<7600> 日本MDM 59800 79.6 0.63
<7955> クリナップ 64100 62.4 0.41
<5408> 中山鋼 74200 69.5 0.38
<7347> マーキュリア 75900 84.4 0.87
<4548> 生化学 78000 89.2 0.57
<6118> アイダ 78100 67.0 0.56
<3580> 小松マテーレ 79100 75.9 0.81
<4097> 高圧ガス 80000 64.8 0.57
<7820> ニホンフラ 80000 73.0 0.54
<6167> 冨士ダイス 80600 80.2 0.78
<9474> ゼンリン 81800 68.7 0.90
<6140> 旭ダイヤ 82200 81.3 0.67
<8255> アクシアル 87500 65.5 0.92
<6741> 信号 90200 61.6 0.59
<7762> シチズン 90400 60.0 0.90
<9412> スカパーJ 92000 68.2 0.94
<9990> サックスバー 93600 72.6 0.96
<6445> ジャノメ 94500 67.8 0.50
<6809> TOA 96200 74.1 0.60
<5976> ネツレン 96800 76.3 0.55
<4251> 恵和 97700 72.8 0.89
<6222> 島精機 97700 83.7 0.38
<7725> インターアク 99200 83.7 0.93
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配・配当未定の銘柄は除いた。
株探ニュース