【市場反応】米12月雇用統計、ポジティブサプライズで年内の利下げ観測大幅後退、ドル一段高

市況
2025年1月10日 23時27分

米労働省が発表した12月雇用統計で失業率は4.1%と、予想外に11月4.2%から低下した。非農業部門雇用者数は前月比+25.6万人となった。伸びは11月+21.2万人から鈍化予想に反し拡大し3月来で最大。平均時給は前月比+0.3%と、前月+0.4%から伸びが鈍化し、9月来で最低。前年比では+3.9%と、11月+4.0%から予想外に伸びが鈍化し、やはり9月来で最低となった。労働参加率は62.5%と、予想通り11月と同水準を維持。不完全雇用率(U6)は7.5%と、7.7%から低下した。

予想を上回る結果を受けて、年内の利下げ観測が後退。1月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見送り観測が強まり、米国債相場は反落した。10年債利回りは4.766%と、23年11月来の高水準まで下落。ドル買いが加速し、ドル・円は158円00銭から158円87銭まで上昇し、昨年7月来の円安・ドル高。ユーロ・ドルは1.0312ドルから1.0215ドルまで下落し、22年11月来の安値を更新した。ポンド・ドルは1.2320ドルから1.2193ドルまで下落した。

【経済指標】

・米・12月非農業部門雇用者数:+25.6万人(予想:+16.5万人、11月:+21.2万人←+22.7万人)

・米・12月平均時給:前年比+3.9%(予想:+4.0%、11月:+4.0%)

・米・12月失業率:4.1%(予想:4.2%、11月:4.2%)

《KY》

提供:フィスコ

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