NY債券:米長期債相場は弱含み、雇用統計改善で3月の利下げ確率は低下

市況
2025年1月11日 8時01分

10日の米国長期債相場は弱含み。米労働省がこの日発表した昨年12月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+25.6万人と市場予想を上回る増加を記録したことが利回り上昇の要因となった。失業率は4.1%で11月の4.2%から低下。米連邦準備制度理事会(FRB)による3月利下げの確率は一段と低下した。2年債利回りが主に上昇し、イールドカーブはフラットニング。

CMEのFedWatchツールによると、10日時点で3月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.00-4.25%以下となる確率は26%程度。10年債利回りは4.671%近辺で取引を開始し、一時4.786%近辺まで上昇し、米国市場の取引終了時点にかけて4.757%近辺で推移。

イールドカーブはフラットニング。2年-10年は38.40bp近辺、2-30年は57.40bp近辺で引けた。2年債利回りは4.38%(前日比:+12bp)、10年債利回りは4.76%(前日比+6bp)、30年債利回りは、4.95%(前日比:+2bp)で取引を終えた。

《MK》

提供:フィスコ

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