ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ユーロ圏の不透明感と日本の介入警戒感で

通貨
2025年1月11日 13時24分

■軟調推移、米長期金利の高止まりなどを警戒

先週・今週のユーロ・ドルは軟調推移。欧州中央銀行(ECB)による大幅利下げ観測は後退したが、米長期金利の高止まり、ユーロ圏経済の停滞、ドイツの政治不安を意識してリスク回避のユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。取引レンジ:1.0214ドル-1.0458ドル。

■弱含みか、米追加緩和姿勢の後退でドル買い継続も

来週のユーロ・ドルは弱含みか。11月鉱工業生産など域内経済指標が市場予想を下回った場合、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げを見込んだユーロ売りが強まりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利下げに慎重であること、トランプ次期政権の政策運営でインフレ再燃が警戒されていることもユーロ売り・ドル買い材料に

予想レンジ:1.0100ドル-1.0350ドル

■軟調推移、リスク回避のユーロ売りが優勢に

先週・今週のユーロ・円は軟調推移。日本銀行は追加利上げを急がない方針を維持しているものの、ユーロ圏経済の停滞やドイツの政治不安などを意識したユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。この影響でリスク回避のユーロ売り・円買いが強まり、一時161円を下回った。取引レンジ:160円91銭-164円90銭。

■伸び悩みか、ユーロ圏の不透明感と日本の介入警戒感で

来週のユーロ・円は伸び悩みか。ユーロ圏経済の不透明感が深まるなか、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げをにらみユーロ売り・円買いがただちに縮小する可能性は低いとみられる。日本銀行による追加利上げは3月以降になるとみられているが、日本政府の為替介入が警戒され、リスク選好的な円売りは後退しそうだ。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・15日:11月鉱工業生産(10月:前月比0.0%)

予想レンジ:160円00銭-163円00銭

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.