イントラセルラーが大幅高　ジョンソン＆ジョンソンが同社の買収検討と報じられる＝米国株個別

（NY時間09:46）（日本時間23:46）

イントラセルラー<ITCI>　127.05（+32.18　+33.92%）

イントラセルラー・セラピーズ<ITCI>が大幅高。ジョンソン＆ジョンソン<JNJ>が同社買収を検討と報じられた。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。早ければ今週中にも合意に達する可能性があるという。同社株は過去１２カ月で約４０％上昇しており、時価総額は約１００億ドルに達している。

イントラセルラーは精神疾患や神経疾患の新たな治療法を開発しており、現在、大うつ病を対象とした後期臨床試験段階の薬剤開発に取り組んでいる。同社は先週、双極性うつ病治療薬「Ｃａｐｌｙｔａ」に関する特許訴訟の解決のため、サンド社と和解合意に達したと発表し、株価が急騰した。

この買収が発表されれば、バイオテクノロジー業界では１年以上ぶりの大型案件となる。２０２４年に大手製薬会社がパンデミック後の買収ラッシュを鈍化させ、買収を消化するのに時間を要した時期があったが、今回の取引はヘルスケア業界の取引が再び活発化していることを示すものとなる。

【企業概要】

中枢神経系(CNS)内の細胞内シグナル伝達機構を標的とすることで、精神神経疾患や神経疾患における医療ニーズに応える小分子薬の発見・開発・商品化に注力するバイオ医薬品会社。統合失調症・双極性うつ病の治療薬を販売するほか、大うつ病性障害およびその他の気分障害治療のための臨床試験を進める。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース