ダウ先物が上昇 ナスダック100も上昇しIT・ハイテク株は下げ一服 米PPIは安心感もたらす=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:33)(日本時間22:33)
ダウ先物 42732(+209.00 +0.49%)
S&P500 5912.00(+37.50 +0.64%)
ナスダック100先物 21120.00(+172.75 +0.82%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも上昇。先ほど発表の12月の米生産者物価指数(PPI)が前年比3.3%と予想を下回ったことで、米株式市場はポジティブな反応を示している。先週の強い米雇用統計を受けて市場はFRBの利下げ期待をさらに後退させているが、本日の米PPIは安心感をもたらしたようだ。
ただ、短期金融市場では今月および3月のFOMCでFRBは金利を据え置く可能性が高いことが示唆されている。次の利下げは秋以降に後退しているが、今後の指標次第では利下げプログラムは終了し、次の行動は利上げにシフトする可能性もある。
一部からは「経済的に良いニュースが株式市場にとって悪いニュース」という雰囲気に足元の市場が変化している。良いニュースとは予想を上回る成長、企業業績の上方修正、景気後退リスクの後退を指す。そのため長期的には株式市場にとって良いものであることは忘れてはならない」といった声も聞かれる。
投資家はエヌビディア<NVDA>などの大手IT・ハイテクを売却し、エネルギー、ヘルスケア、素材に乗り換えていたようだが、いまのところその動きも本日は一服しそうだ。
住宅建設のKBホーム<KBH>が決算を受け時間外で上昇。売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。25年度の通期ガイダンスも公表し、予想範囲内の売上高見通しを示している。警戒されていた分、安心感が広がっている模様。
メドトロニック<MDT>が時間外で上昇。政府のメディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)が腎除神経に関する全米適用分析を開始したと発表。
建機レンタルのH&Eエクイップメント・サービシズ<HEES>が時間外で急伸。同業のユナイテッド・レンタルズ<URI>が同社を1株92ドルの現金で買収することで合意した。
宝飾品販売のシグネット・ジュエラーズ<SIG>が大幅安。取引開始前に11-1月期(第4四半期)のガイダンス修正を公表し、既存店売上高を減収に下方修正したほか、売上高と営業利益の見通しも下方修正した。
データセンターとクラウドインフラの開発を手掛けるアプライド・デジタル<APLD>が時間外で大幅高。同社が建設中のデータセンターにマッコーリーが最大50億ドルを投資すると伝わった。
(NY時間08:43)(日本時間22:43)時間外
KBホーム<KBH> 72.40(+8.32 +12.98%)
メドトロニック<MDT> 83.13(+1.34 +1.64%)
H&Eエクイップメント<HEES> 90.80(+46.86 +106.65%)
シグネット<SIG> 62.48(-11.56 -15.62%)
アプライド・デジタル<APLD> 9.56(+1.80 +23.16%)
アップル<AAPL> 234.90(+0.50 +0.21%)
マイクロソフト<MSFT> 418.62(+1.43 +0.34%)
アマゾン<AMZN> 220.40(+1.94 +0.89%)
アルファベット<GOOG> 193.08(+0.79 +0.41%)
テスラ<TSLA> 413.80(+10.49 +2.60%)
メタ<META> 606.80(-1.53 -0.25%)
エヌビディア<NVDA> 135.86(+2.63 +1.97%)
AMD<AMD> 118.55(+1.23 +1.05%)
イーライリリー<LLY> 798.38(+0.90 +0.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース