米大手銀、回避すべき銘柄リストを公表

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2025年1月14日 23時01分

今年に入って2週間が経過し、米株式市場は利回り上昇とドル高で厳しい状況に直面している。投資家の悲観論が市場全体に広がり、過去2年間に市場の大部分の利益を牽引してきた巨大IT・ハイテクも信頼感が揺らいでいる状況。このような背景の中、米大手銀は各セクターのアナリストの判断を基に、回避すべき銘柄リストを公表している。その中の3銘柄を紹介。

◆ノババックス<NVAX>

ワクチンメーカーのノババックスに同銀のアナリストは「売り」の投資判断をしている。同社は2024年通期の売上高見通しを6.5億-7.0億ドルとしたことで、前日の株価は下落していた。インフルエンザ関連のニュースによる最近の株高は、コロナウイルス+インフルエンザプログラムの実行時期や規制の見通しが不透明で、恐らく反落すると指摘している。

◆エアビー&ビー<ABNB>

民泊のエアビー&ビーについてもネガティブな見方をしている。同社の第3四半期の売上高は小幅ながら市場予想を上回ったが、同銀のアナリスト予想は下回っていたという。現在は主力事業以外の拡大に注力している。

投資判断は「中立」としているが、株価に対する評価が分かれていることや、大量の空売り注文がある点も指摘。また、株価がなお底堅く推移しているため、さらなる下落余地があるとしている。新規事業やマーケティング費用の増加による利益の低下が株価を脅かすという。同社は事業の再構築が軌道に乗らず、このままコア事業が鈍化し続ける場合、短期的なリスクが生じると指摘している。

◆インテル<INTC>

インテルもまた、2025年に逆張り対象となる銘柄だという。同銘柄はすでにウォール街の多くから人気を失っており、2024年にはその価値の60%を失った。これは、同社が上場企業となってから53年間で最大の減少。

同社は、突然の経営陣交代や複数の主力事業の市場喪失に苦しみ、AIチップの分野で競合他社に遅れをとっている。同社の株価は2025年も下落を続け、今年に入ってからもすでに約6%下落している。同銀のアナリストは、同社は技術・製造製品ロードマップを推進しながら、企業規模の適正化を図るという難しい時期に直面しているとし、投資判断を「売り」としている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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