イーライリリーが下落 第4四半期の暫定売上高が予想下回る=米国株個別

材料
2025年1月14日 23時59分

(NY時間09:59)(日本時間23:59)

イーライリリー<LLY> 734.00(-63.48 -7.96%)

医薬品のイーライリリー<LLY>が下落。取引開始前にガイダンスを公表し、25年度通期の売上高見通しは580億-610億ドルを見込み、予想の587億ドルを上回った。減量薬のマンジャロとゼップバウンドの売上傾向は2025年も継続すると予想している。また、25年前半にはインクレチンの販売量が60%以上増加するとも予測。

ただ、株価の反応は冴えない。10-12月期(第4四半期)の暫定売上高は約135億ドルを見込んでおり、予想の140億ドルを下回っているほか、マンジャロが約35億ドルと予想の44億ドルを下回っているほか、ゼップバウンドも約19億ドルと予想の22億ドルを下回る見通しを示した。

同社は声明で「年末の流通在庫が予想を下回ったことが第4四半期の業績に影響した」と説明。予想よりもワクチン市場の成長が鈍化した。その他の医薬品については、同社の予想通りの業績であったとしている。

リックスCEOは「12月は通常、休暇を前に処方薬を多めに購入する患者や、1月の控除額更新を前に購入する患者が増えるため、通常は多くの薬を販売する。しかし、今回はそうはならなかった」と述べた。「当初の予測は過去4、5年の12月の実績を基に若干の上振れを見込んでいたが、そうはならなかった」とも語った。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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