米ＰＰＩが予想外に鈍化　食品価格低下が寄与

この日発表の１２月の米生産者物価指数（ＰＰＩ）は総合指数が前月比０．２％、前年比３．３％の上昇となり、予想外に鈍化した。食品価格の低下したほか、サービス価格の横ばいが寄与した。食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比横ばい、前年比３．５％上昇とこちらも予想を下回った。

市場ではインフレ再燃への懸念が高まっていたが、今回の数字は市場に安心感をもたらしたようだ。

ＰＰＩのいくつかの項目はＦＲＢが参照するＰＣＥデフレータに反映されるが、これらの項目は強弱まちまちだった。病院での診療代は前月比横ばいで、医師による診療費やポートフォリオ管理サービスは小幅な伸びに留まった。一方、航空運賃が２０２２年３月以来の高い伸びを示した。

食品価格は前月比０．１％低下。野菜が１５％近く値下がりした一方、エネルギー価格は３．５％上昇。

＊米生産者物価指数（ＰＰＩ）（12月）22:30

結果　0.2％

予想　0.4％　前回　0.4％（前月比）

結果　3.3％

予想　3.5％　前回　3.0％（前年比）

結果　0.0％

予想　0.3％　前回　0.2％（コア・前月比）

結果　3.5％

予想　3.8％　前回　3.5％（3.4％から修正）（コア・前年比）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース