前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2025年1月15日 5時20分

■技研製 <6289>  1,489円 (-198円、-11.7%)

東証プライムの下落率3位。技研製作所 <6289> [東証P]が4日続急落。前週末10日取引終了後に9-11月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比25.4%減の55億3200万円、営業利益は同46.2%減の6億4500万円だった。コスト上昇に伴う公共事業の施工規模縮小の影響が出た。これを嫌気した売りが優勢となった。

■アドテスト <6857>  9,424円 (-956円、-9.2%)

東証プライムの下落率4位。アドバンテスト <6857> [東証P]が急反落。前週末10日に地合い悪の中で大陽線をつけ上場来高値を更新する強さをみせたが、14日は全般リスクオフの流れに抗えず、利益確定売りに押された。前日13日の米国株市場ではエヌビディア <NVDA> が2%近い下げで4日続落しており、同社に半導体テスターを納入するアドテストにもネガティブに働いた。米政府は13日にAI用半導体の輸出規制の見直しを発表するなど、引き続き先端半導体分野における対中規制強化の動きが警戒されている。特にエヌビディアについては次世代モデル「ブラックウェル」に関連した不具合がデータセンター稼働に影響しているとの観測報道が嫌気されたこともあって、東京市場でも半導体セクターに逆風材料となったようだ。

■イオンファン <4343>  2,551円 (-252円、-9.0%)

東証プライムの下落率5位。イオンファンタジー <4343> [東証P]が3日ぶり急反落。前週末10日取引終了後に3-11月期連結決算を発表。売上高は639億6800万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は26億2300万円(同58.4%増)だったものの、最終損益が11億4800万円の赤字(前年同期3億4100万円の黒字)に転落して着地しており、これを嫌気した売りが優勢となった。国内事業が好調に推移し全体の業績を大きくけん引した。一方、中国事業を中心に不採算店舗や店舗閉鎖に伴う減損損失が膨らみ、これが最終損益に響いた。通期の増収・営業増益と最終黒字見通しは据え置いている。

■IGポート <3791>  2,188円 (-188円、-7.9%)

IGポート <3791> [東証S]が急反落。同社は1月10日大引け後(15:30)に決算を発表、25年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比10.8%増の8.3億円に伸びたが、通期計画の17.1億円に対する進捗率は48.3%にとどまり、5年平均の88.3%も下回ったことで嫌気されたようだ。

■チヨダ <8185>  1,235円 (-69円、-5.3%)

チヨダ <8185> [東証P]が急落。同社は1月10日大引け後(15:30)に決算を発表、25年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比31.8%増の26.6億円に拡大し、通期計画の22.9億円に対する進捗率が116.1%とすでに上回ったが、前年同期の137.4%を下回ったことで嫌気されたようだ。

■安川電 <6506>  4,087円 (-184円、-4.3%)

安川電機 <6506> [東証P]が大幅反落。前週末10日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、ネガティブ視されたようだ。今期の売上高予想は50億円減額して5480億円(前期比4.8%減)、最終利益予想は10億円減額して630億円(同24.3%増)に見直した。韓国での半導体関連における設備投資の調整による影響や、米大統領選を受け設備投資を一時的に見合わせる動きが出たことなどを背景に、受注が想定を下回った。第4四半期(12-2月)の想定為替レートは1ドル=155円(従来は145円)、1ユーロ=160円(同155円)、1人民元=21円50銭(同20円)に見直した。3-11月期の売上高は前年同期比7.2%減の3936億8900万円、最終利益は同30.7%増の454億8400万円だった。

■ミニストップ <9946>  1,614円 (-64円、-3.8%)

ミニストップ <9946> [東証P]が3日ぶり大幅反落。前週末10日取引終了後、25年2月期連結業績予想について営業損益を15億円の黒字から一転23億円の赤字(前期6億900万円の赤字)へ下方修正すると発表。これが売り材料視された。客の買い合わせを促す施策や価値型商品導入の遅れが発生したことが要因。人件費の増加なども響いた。なお、通期の売上高予想は据え置いている。

■コメダ <3543>  2,664円 (-84円、-3.1%)

コメダホールディングス <3543> [東証P]が大幅安で7日続落。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年3-11月)連結決算は、売上高346億6500万円(前年同期比7.9%増)、営業利益66億9800万円(同1.2%増)と増収増益となったものの、9-11月期では営業利益は前年同期比2.4%減と減益となっており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出たようだ。コメダ珈琲店を国内を中心として新規に39店舗出店したことに加えて、4月の店頭メニュー価格の値上げや9月のFC加盟店に対する卸売価格の値上げなどの効果で売上高は伸長した。ただ、コーヒー豆などの主な原材料価格の高騰が響き、9-11月期は減益を余儀なくされた。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高454億6500万円(前期比5.2%増)、営業利益93億5000万円(同7.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■吉野家HD <9861>  2,872円 (-64円、-2.2%)

吉野家ホールディングス <9861> [東証P]が4日続落。前週末10日取引終了後に発表した3~11月期連結決算は売上高が前年同期比9.3%増の1517億5100万円、最終利益が同23.2%減の33億3100万円だった。売上高は堅調に推移したが、人件費などのコスト上昇が利益面で重荷となった。減損損失を含む特別損失の計上も響いた。最終減益を嫌気した売りが出た。

※14日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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