日経平均は247円高でスタート、キーエンスや任天堂などが上昇/寄り付き概況

市況
2025年1月15日 9時27分

日経平均 : 38721.61 (+247.31)

TOPIX  : 2701.52 (+18.94)

[寄り付き概況]

15日の日経平均は247.31円高の38,721.61円と5日ぶり反発して取引を開始した。前日14日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は221.16ドル高の42,518.28ドル、ナスダックは43.71ポイント安の19,044.39で取引を終了した。生産者物価指数(PPI)が予想を下回り利下げ期待を受けた買いが再燃し寄り付き後、上昇。その後、銀行決算や消費者物価指数(CPI)発表控えた警戒感に伸び悩んだ。金利の上昇やバイデン政権による中国へのAI(人工知能)半導体の輸出制限でエヌビディアなど半導体の下落が重しとなり、相場は一時下落に転じた。トランプ次期政権の関税などの政策不透明感も売り圧力となり相場全体の重しとなった。神経質な展開の中、終盤にかけてダウは再び上昇し上げ幅を拡大、ナスダックは下げ幅を縮小した。

今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均が続伸したことが東京市場の株価の支えとなった。また、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5日ぶりに反発したことが東京市場で半導体関連株の株価を支える要因となった。さらに、日経平均は昨日までの4日続落で1600円を超す下げとなったことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いも入りやすかった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が5日続落となったことが、東京市場でハイテク株などの株価の重しとなった。また、海外市場で米長期金利が高止まっていることや、今晩に12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることも東京市場で買い手控え要因となったが、寄付き段階では買いが優勢だった。

セクター別では全業種が値上がり。銀行業、保険業、その他製品、不動産業、輸送用機器などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、キーエンス<6861>、野村マイクロ<6254>、ファナック<6954>、任天堂<7974>、第一生命HD<8750>、みずほ<8411>、IHI<7013>、アステラス薬<4503>、三井住友<8316>、ホンダ<7267>、SOMPO<8630>、イオン<8267>、三井不<8801>などが上昇。他方、SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>、SMC<6273>、NTT<9432>、三菱重<7011>、レーザーテック<6920>、中外薬<4519>などが下落している。

《CS》

提供:フィスコ

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