話題株ピックアップ【夕刊】(2):出前館、ボードルア、サカタタネ
■出前館 <2484> 257円 +20 円 (+8.4%) 本日終値
出前館<2484>は反発。14日取引終了後に発表した9~11月期連結決算は売上高が110億4800万円(前年同期比8.7%減)、営業損益が4億の赤字(前年同期12億5600万円の赤字)だった。前年同期と比べ大幅な赤字縮小となっており、これが好感されている。売上原価の適正化が順調に進み利益率が改善した。広告宣伝費については引き続きマーケットのトレンドを注視しながら投資対効果を重視した施策を行った。通期の増収・営業黒字見通しは据え置いた。
■ボードルア <4413> 4,860円 +360 円 (+8.0%) 本日終値
14日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)最終が50%増益で着地・9-11月期も42%増益」が好感された。
ボードルア <4413> [東証G] が1月14日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益は前年同期比49.9%増の12.5億円に拡大し、通期計画の16.4億円に対する進捗率は76.3%となった。
■サカタのタネ <1377> 3,615円 +230 円 (+6.8%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期最終を13%上方修正」が好感された。
サカタのタネ <1377> [東証P] が1月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結最終利益は前年同期比58.8%増の51.2億円に拡大し、従来予想の35億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の80億円→90億円(前期は161億円)に12.5%上方修正し、減益率が50.5%減→44.3%減に縮小する見通しとなった。
■ティーケーピー <3479> 1,295円 +63 円 (+5.1%) 本日終値
ティーケーピー<3479>が5日ぶりに急反発した。14日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。今期の売上高予想は30億円減額して590億円(前期比61.4%増)、最終利益予想は15億円減額して40億円(前期は69億7500万円)に見直した。一方で、取得総数214万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.05%)、取得総額35億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。株式需給に対する安心感が広がり、買いを誘う格好となったようだ。貸会議室事業の需要は着実に回復しているものの、同社の想定に対しては下振れて推移しているという。連結子会社化したリリカラ<9827>の事業において、販売量の低下や一部売上高の期ずれが発生したことも響く。第3四半期累計の売上高は前年同期比46.4%増の401億3000万円、最終利益は同48.9%減の33億1500万円だった。自社株の取得期間は1月15日から5月23日まで。同社は三井住友ファイナンス&リース(東京都千代田区)から、ブライダル事業を手掛けるエスクリ<2196>の発行済み優先株3000株を取得すると発表した。取得価額は30億円。TKPは政策投資目的で、エスクリの普通株式170万株(議決権所有割合12.59%)をすでに保有している。
■東宝 <9602> 6,329円 +278 円 (+4.6%) 本日終値
東宝<9602>が大幅高で5日ぶりに反発。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年3~11月)連結決算が、売上高2341億6900万円(前年同期比15.3%増)、営業利益528億100万円(同26.9%増)、純利益341億4100万円(同20.2%増)と大幅増収増益となったことが好感された。映画営業事業で「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」や「キングダム 大将軍の帰還」「ラストマイル」「変な家」などが大ヒットしたほか、「ゴジラ-1.0」の国内外における配信権収入などが業績に寄与。また、映像事業で「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「ハイキュー!!」などのアニメーション作品が劇場公開、動画配信、商品化権、パッケージ販売などの多面的展開により好調に推移したことも寄与した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高2970億円(前期比4.8%増)、営業利益620億円(同4.6%増)、純利益400億円(同11.7%減)の従来見通しを据え置いている。
■みずほFG <8411> 3,979円 +136 円 (+3.5%) 本日終値
みずほフィナンシャルグループ<8411>が前日比で3%を超す上昇。後場に強含みで推移している。日銀の植田和男総裁が15日、全国地方銀行協会の賀詞交歓会であいさつを行い、23~24日の金融政策決定会合で、利上げを行うか議論するとの考えを示した。発言自体は前日の氷見野良三副総裁が神奈川県金融経済懇談会で述べたものを踏襲した内容ではあるが、金融市場では来週の決定会合において、日銀が利上げに踏み切る可能性が意識され、円債市場で新発10年債利回り(長期金利)は1.255%まで上昇。2011年4月以来の高水準をつけた。金融政策を反映しやすい新発2年債の利回りは08年10月以来の水準に上昇している。金利上昇を受けて株式市場では銀行株に買い向かう姿勢が鮮明となっている。地銀株ではめぶきフィナンシャルグループ<7167>や武蔵野銀行<8336>、名古屋銀行<8522>などの上げが目立つ。
■UNEXT <9418> 1,676円 +47 円 (+2.9%) 本日終値
U-NEXT HOLDINGS<9418>が大幅高で3日ぶりに反発。14日の取引終了後に発表した第1四半期(24年9~11月)連結決算が、売上高919億2800万円(前年同期比24.7%増)、営業利益82億5100万円(同10.3%増)、純利益45億6700万円(同8.8%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。課金ユーザー及び顧客単価が増加したコンテンツ配信事業や、店舗向けDX商材が安定成長した店舗・施設ソリューション事業が四半期ベースで過去最高益を達成するなど順調に拡大。通信・エネルギー事業は電力容量拠出金負担などの影響で減益となったものの想定内としており、順調な滑り出しとなった。なお、25年8月期通期業績予想は、売上高3600億円(前期比10.2%増)、営業利益310億円(同6.5%増)、純利益167億円(同8.7%増)の従来見通しを据え置いている。
■INFORICH <9338> 4,095円 +60 円 (+1.5%) 本日終値
INFORICH<9338>が後場終盤になって上げ幅を拡大。午後3時ごろ、JR東海エージェンシー(東京都港区)に、「ChargeSPOT」のデジタルサイネージ放映枠の一部を広告枠として提供すると発表しており、好材料視された。対象となるのは、JR東海が管轄する新幹線の駅構内に設置されたChargeSPOTデジタルサイネージで、25年2月1日の放映枠から販売となる。これにより、広告枠利用の効率化を図るほか、新幹線駅の利用者に対してより有用な情報提供の機会を得られるようになるとしている。
■アイシン <7259> 1,694円 +6.5 円 (+0.4%) 本日終値
アイシン<7259>が4日ぶりに反発。この日、12月に開催された「あいちカーボンニュートラル戦略会議」において、同社と中部電力<9502>子会社の中部電力ミライズ、関西電力<9503>の3社で共同提案した「ペロブスカイト太陽電池普及拡大プロジェクト」が事業化支援対象に選定されたと発表しており、好材料視された。同プロジェクトでは、ペロブスカイト太陽電池の導入ポテンシャル調査に加えて、先行実証としてアイシンが研究開発するペロブスカイト太陽電池を愛知県内の公共施設などに設置し、導入拡大に伴う課題の確認とその解決策を検討する。その後、ほかの公共施設や民間施設でも導入実証を行い、導入モデルケースを確立することで、愛知県で全国に先駆けた社会実装を目指すとしている。
■Speee <4499> 4,380円 -1,000 円 (-18.6%) ストップ安 本日終値
Speee<4499>が急落。14日の取引終了後、公募増資と株式の売り出しを発表した。1株利益の希薄化や、短期的な株式需給へのネガティブな影響を嫌気した売りを促したようだ。新たに65万株を発行するほか、既存株主による65万株の売り出しを実施する。需要動向に応じて上限19万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。発行価格は21日から24日までのいずれかの日に決める。スピーの発行済み株式総数は最大で7.91%増加する見通し。同社は手取り概算で最大40億3826万円を調達し、金融DX事業のサービス拡大に向けた人件費や業務委託費、採用費などに充当する。
株探ニュース