米CPIを受けて市場に安心感が広がる
きょうの米消費者物価指数(CPI)を受けて、市場には安心感が広がっており、米株式市場は大幅高となっている。上昇が続いていた米国債利回りも大きく低下しており、リスク選好の雰囲気が市場に広がっている。
エコノミストからは「本日の米CPIで市場はコアインフレの減速に勇気づけられるだろう。株式市場と債券市場での圧力はいくらか緩和するはずだ。両市場とも今年の滑り出しは芳しくなかったが、その背景にはインフレ懸念と、FRBが利下げを停止するだけでなく利上げに転じる可能性さえ意識されていた」とのコメントが出ている。
ただ、FRBが1月に利下げに動くには不十分なことは確かだ。来月発表されるCPIも落ち着いた内容となり、さらに雇用が鈍化すれば、3月利下げが再び選択肢として浮上する可能性はあるという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース