ウェルズ・ファーゴが決算受け上昇 人員削減を継続=米国株個別
(NY時間13:33)(日本時間03:33)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 75.73(+4.54 +6.38%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、経常収益は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。純受取利息(NII)も予想を上回ったほか、2025年の通期のNIIも予想外の増収を見込んが。
同銀は退職手当など人員整理費用が6億4700万ドルに上っている。コスト削減と経営再建に向けた幅広い取り組みの一環として、シャーフCEOは人員削減を続けている。同CEOは「われわれが築くモメンタムがもたらす利益を実感するにはまだ初期段階だ。変革の取り組みが、引き続き利益につながるだろう」と述べた。
シャーフCEOは昨年12月に「われわれは依然極めて非効率的で、コスト削減は玉ねぎの皮をむくようなものだ」と述べていた。2019年末時点で27万2000人近くいた従業員数は、年末には21万7502人まで減少した。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益:1.43ドル(予想:1.33ドル)
・経常収益:203.8億ドル(予想:205.9億ドル)
・商業銀行:31.7億ドル
・法人および投資銀行:46.1億ドル
・資産管理および投資管理:39.6億ドル
・純受取利息(NII):118.4億ドル(予想:117億ドル)
・総平均貸付:9064億ドル
・純金利マージン:2.70%(予想:2.67%)
・総平均預金:1.35兆ドル(予想:1.35兆ドル)
・普通株式Tier1比率:11.1%(予想:11.2%)
・貸倒引当金:11億ドル(予想:12.2億ドル)
(25年度通期見通し)
・純受取利息(NII):約1~3%増(予想:1%減)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース