いちご---不動産売却が4Q集中で前年同期比減益も、通期計画達成にむけ順調

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2025年1月16日 11時00分

いちご<2337>は9日、2025年2月期第3四半期(24年3月-11月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比49.0%増の572.27億円、営業利益は同30.4%増の103.38億円、経常利益は同48.0%増の85.56億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同7.2%減の88.96億円となった。同社は、主要な心築(しんちく)事業の実態を示すため、会計上は特別損益に計上される心築セグメントに属する固定資産の売却損益を営業利益に加えたALL-IN指標を開示している。ALL-IN営業利益では同6.7%減の151.77億円、またALL-IN経常利益は同5.1%減の134.25億円となった。

心築(しんちく)事業の売上高は、前年同期比56.5%増の500.36億円、セグメント利益は同9.7%減の121.56億円となった。より安定的な収益であるストック収益(賃料収入、運用報酬、売電収入、ホテルオペレーションフィー等)は、ホテル需要の増加や、オフィスのバリューアップによる賃料増額などが寄与し、2年連続となる最高益更新に向け順調に推移した。前年同期比で純利益が減益となった要因は、不動産売却が4Qに集中することにより、フロー収益(物件売却益等)が伸びなかったことが要因だ。これは、不動産売却の時期の問題であり、同社は通期業績予想の達成・超過に自信を見せている。

アセットマネジメント事業の売上高は前年同期比27.9%増の27.52億円、セグメント利益は同30.7%増の14.45億円となった。前期にいちごホテルリート投資法人<3463>に提供した5ホテルの収益貢献や好調なホテル売上による運用報酬の増加、いちご・レジデンス・トークン第4号、第5号の組成に伴う物件取得に係る成果報酬、いちごオフィスにおける譲渡報酬により増収増益となった。

クリーンエネルギー事業の売上高は同4.6%増の48.53億円、セグメント利益は同6.9%減の15.68億円となった。前期に稼働を開始した発電所の売電収入が期初より寄与した一方、電力会社による出力制御が想定以上に多く実施されたことから伸びが限定的となり、増収減益となった。

2025年2月期通期の連結業績予想について、同社の実態を示すALL-IN営業利益は前期比13.2%増の240.00億円(営業利益は同23.5%増の160.00億円)、ALL-IN経常利益が同7.4%増の200.00億円(経常利益は同15.5%増の120.00億円)、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.6%増の140.00億円とする期初計画を据え置いている。

《AK》

提供:フィスコ

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