<マ-ケット日報> 2025年1月16日
16日の市場は日経平均が6日ぶりに反発。終値は前日比128円高の3万8572円だった。昨日の米国株がインフレ懸念後退から大きく上げた流れに乗って日経平均は前場に500円近く上げる好反応を示した。しかし、買い一巡後は円高進行が響いて伸び悩んでしまった。一時は円高が1ドル=155円台まで進むなどこちらも日銀の利上げを織り込む動きを加速させている。後場は一時マイナス圏に落ちることもあったが円高一服を受けて終盤は再度持ち直して取引を終えている。
昨日の米国市場はインフレ指標の伸び率鈍化を好感してダウ平均は大幅に3日続伸。昨年11月以来の大きな上げで目先の底打ち感を強めてきた。この日発表された12月の消費者物価指数の伸び率が鈍化し事前予想をも下回った。長期金利は低下しダウ平均の上げ幅は800ドルを超える場面まであった。四半期決算の良かった大手金融株も大きく買われ指数をけん引。また、イスラエルとハマスが15日に停戦合意に達したことも中東の地政学リスク後退として株高に貢献している。
さて、東京市場は米株急伸やインフレ懸念後退で上げて当然の流れとなったが、円相場が急伸した影響で日経平均は上下に乱高下する荒れた動きとなってしまった。日経平均は直前まで5連敗と押していただけに売り物はある程度消火されていたが、外部環境次第で先物に振り回される芯の弱さは依然として残っている様子。チャート面では下値200日線絡みで下げ渋っており下値を固めつつある。(ストック・データバンク 編集部)