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ジョンソン&ジョンソン、好決算も下落 為替の逆風が予想以上に大きいとの指摘=米国株個別

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2025年1月23日 0時30分

(NY時間10:22)(日本時間00:22)

ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 143.26(-4.89 -3.30%)

ジョンソン&ジョンソン<JNJ>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。尋常性乾せん治療薬「ステラーラ」の需要減少を抗がん剤「ダラザレックス」の好調な売上が補った。同社は2番目に売上が大きいステラーラの特許切れ問題に直面しているが、ベストセラーの抗がん剤「ダラザレックス」を含む新薬に期待を寄せ、その落ち込みを補おうと目指している。

ただ、株価は冴えない反応。アナリストらは為替の影響が予想以上に大きく、同社の2025年のガイダンスに逆風となっていると指摘。また、同社は医療技術部門の売上高も発表したが、4四半期連続で予想を下回った点もネガティブに捉えているようだ。

「2025年の見通しには為替による逆風として17億ドルが含まれており、これは以前の想定よりも悪い。同社は為替の影響を除いた売上高の伸びについて、下半期は上半期よりも高くなると予想している」と述べた。また、「150億ドル規模のイントラ・セルラー社の買収による1株利益の希薄化も予想よりも悪い」とも付け加えた。これは、買収完了が予想よりも早まったことと金利負担が増加したことによるものだと指摘している。

(10-12月・第4四半期)

・1株利益(調整後):2.04ドル(予想:1.99ドル)

・売上高:225.2億ドル(5.3%増、予想:224.3億ドル)

医療技術:81.9億ドル(予想:82.3億ドル)

イムブルビカ:7.31億ドル(予想:7.12億ドル)

インベガサステナ:10.6億ドル(予想:10.3億ドル)

ダラザレックス:30.8億ドル(予想:30.2億ドル)

アーリーアダ:7.84億ドル(予想:7.92億ドル)

トレムフィア:9.49億ドル(予想:10.5億ドル)

レミケード:3.59億ドル(予想:3.72億ドル)

ステラーラ:23.5億ドル(予想:24億ドル)

ザイティガ:1.35億ドル(予想:1.34億ドル)

イグザレルト:6.76億ドル(予想:5.12億ドル)

シンポニー:5.83億ドル(予想:5.03億ドル)

(25年度通期見通し)

・1株利益(調整後):10.50~10.70ドル

・売上高:892~900億ドル

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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