前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株が日経平均株価を支えることに期待~

市況
2025年2月14日 8時43分

14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■ハイテク株が日経平均株価を支えることに期待

■ソニーG、25/3上方修正 営業利益 1兆3350億円←1兆3100億円

■前場の注目材料:三菱ケミG、後工程向け半導体材料拡充、封止・熱膨張を抑制

■ハイテク株が日経平均株価を支えることに期待

14日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが342ドル高、ナスダックは295ポイント高だった。1月の米卸売物価指数(PPI)コア指数が安定した結果との判断から買われた。米長期金利の低下を好感し、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけ、トランプ米大統領が相互関税措置に署名も、想定されたほど厳しいものではなく、発動も4月以降になる可能性から安心感が広がり一段高で終了した。シカゴ日経225先物は大阪比40円高の39480円。円相場は1ドル=152円80銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではハイテク株の上昇が目立っていることから、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を支えることが期待される。一方で、為替市場では円相場が1ドル=152円台と前日から円高に振れていることで、自動車株などは手掛けづらくさせそうだ。

また、昨日の日経平均株価は25日線を突破して始まり、1月末以来の水準を回復した。トランプ関税で2月3日に急落した前の水準まで戻してきており、ボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えてきたことで、いったんは達成感が意識されやすい。週末要因もあって+1σ突破を狙った買いは強まりにくい面もあると考えられ、次第にこう着感が強まりそうである。

もっとも、39500円辺りでの底堅さが意識されるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。昨日は先物主導の上昇となったが、本日も先物にらみの展開になろう。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ソニーG<6758>、INPEX<1605>、TOPPAN<7911>、レゾナック<4004>、PD<4587>、グリコ<2206>、西鉄<9031>、ライオン<4912>、PKSHA<3993>、堀場製<6856>などが注目される。

■ソニーG、25/3上方修正 営業利益 1兆3350億円←1兆3100億円

ソニーG<6758>は2025年3月期業績予想の修正を発表。売上高は12兆7100億円から13兆2000億円、営業利益を1兆3100億円から1兆3350億円に上方修正した。ゲームや音楽などエンターテインメント関連が堅調に推移。あわせて、500億円を上限とする自己株式の取得枠を設定したと発表した。最大で3000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.5%)を市場で買い付ける。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(39461.47、+497.77)

・NYダウは上昇(44711.43、+342.87)

・ナスダック総合指数は上昇(19945.64、+295.69)

・SOX指数は上昇(5156.38、+65.59)

・シカゴ日経225先物は上昇(39480、+40)

・VIX指数は低下(15.10、-0.79)

・米長期金利は低下

・活発な自社株買い

・東証による企業価値向上の要請

・三菱ケミG<4188>後工程向け半導体材料拡充、封止・熱膨張を抑制

・三井物産<8031>米合成燃料新興に出資、輸送業界の脱炭素にらむ

・関西電力<9503>使用済み核燃料搬出計画を見直し、福井県に提示

・ユニチカ<3103>REVICから200億円受け入れ、構造改革進める

・ミヨシ油脂<4404>新中計、設備投資200億円、国内工場を再構築

・ブリヂストン<5108>廃タイヤを精密熱分解、岐阜に実証プラント、27年稼働

・豊田合成<7282>車部品端材でメークポーチ、アマノと開発

・JUKI<6440>新中計、29年12月期に売上高1560億円、縫製・産機の戦略転換

・NTT<9432>NTT東、地下空洞検知、通信用光ファイバー活用

・住友電工<5802>RF電池寿命30年に、劣化少ない材料に改良

・大有機化<4187>特殊アクリル酸エステルを光学粘着剤向けに増産

・住友林業<1911>大東建託と国産木材の安定供給へ提携

・INPEX<1605>天然ガス生産拡大、30年代日量80万バレル超

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

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