セラニーズが決算受け大幅安 上半期の1株利益の見通しに失望感=米国株個別
(NY時間10:38)(日本時間00:38)
セラニーズ<CE> 55.14(-14.77 -21.13%)
塗料やコーティング剤など化学のセラニーズ<CE>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、営業EBITDAとも予想を上回った。ただ、株価はネガティブな反応。
同社は説明会で、塗料やコーティング剤などの最終市場で世界的な需要低迷が継続しているとの見解を示した。同社はまた、第1四半期の1株利益も予想を下回る見通しを示し、第2四半期については第1四半期の1株利益を約1ドル上回ると述べた。
アナリストは、第4四半期は予想を上回ったものの、上半期の1株利益のガイダンスは予想を下回っていると指摘。「第1四半期は逆風に直面しているようだが、季節的に強い第2四半期でその大半が逆転する。しかし、2025年の自身の8ドルという見通しとコンセンサスの8.53ドルは、ほぼ確実に高過ぎるだろう」と述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.45ドル(予想:1.20ドル)
・売上高:23.7億ドル(7.7%減)(予想:23.8億ドル)
エンジニアリング・マテリアルズ:12.8億ドル
アセチル・チェーン:11.1億ドル(予想:11.0億ドル)
・営業EBITDA:5.17億ドル(予想:4.92億ドル)
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.25~0.45ドル(予想:1.63ドル)
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):第1四半期よりも約1ドル高い(約1.25~1.45ドル)
【企業概要】
米国内外の多様な産業向けに、高性能なエンジニアリングポリマーを提供し、中間化学物質であるアセチル製品を生産する。ナイロン・ポリエステル・ポリプロピレン・アセトアルデヒド・触媒など、自動車・化学添加剤・接着剤・医療・エネルギー貯蔵やその他の最終用途に対応する製品を、開発・製造・販売する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース