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前週末21日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2025年2月25日 5時20分

■ミガロHD <5535>  5,920円 (-1,330円、-18.3%)

東証プライムの下落率トップ。ミガロホールディングス <5535> [東証P]が4日ぶり急反落。東京証券取引所が21日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にすると発表した。

■ぴあ <4337>  2,990円 (-180円、-5.7%)

ぴあ <4337> [東証P]が急反落。20日の取引終了後、KDDI <9433> [東証P]及びKDDIパートナーズによる136万3900株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限を20万4500株とする売り出しを実施すると発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いたようだ。売出価格は3月3日から6日までの期間に決定される予定で、受け渡し期日は価格決定日の5営業日後。売出人から株式の売却意向を確認したため、株式の円滑な売却機会を提供するとともに、株主層の多様化と流動性の向上を図ることが目的という。

■相鉄HD <9003>  2,280円 (-127.5円、-5.3%)

相鉄ホールディングス <9003> [東証P]が3日続急落。20日取引終了後、小田急電鉄 <9007> [東証P]や大林組 <1802> [東証P]、金融機関などの既存株主による847万9900株の売り出しを実施すると発表した。株式需給の悪化を懸念した売りが出た。需要状況に応じて上限127万1900株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売り出し価格は3月3日から同6日までのいずれかの日に決定する。あわせて、取得上限200万株(自己株式を除く発行済み株数の2.04%)、または50億円とする自社株買いの実施を発表した。売り出しに伴う株式需給への短期的な影響を緩和するため。取得期間は売り出し受け渡し期日の翌営業日から9月10日まで。

■スターゼン <8043>  2,801円 (-88円、-3.1%)

スターゼン <8043> [東証P]が続落。同社は20日の取引終了後、農林中央金庫やメガバンクなど既存株主による売り出しを決議したと発表した。売出株式数は101万7200株で、需要状況に応じて最大15万2400株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う予定。株式の短期的な需給悪化を懸念した売りが出たようだ。売出価格は3月3日から6日までのいずれかの日に決める。あわせて同社は取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.57%)、取得総額15億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は4月1日から2026年3月31日。なお、同社は25年4月1日付で1株を3株に分割することも発表していることから、取得可能な株式総数は実質的に上限150万株となる予定。

■スタ・アリス <2305>  2,086円 (-28円、-1.3%)

スタジオアリス <2305> [東証P]が続落。20日取引終了後、プライムからスタンダードへの上場市場区分の変更について、東京証券取引所から承認を受けたと発表した。変更予定日は2月27日。プライム市場の上場維持基準に適合しているものの、同市場に上場していることに伴うコストを負担するよりも、コア事業の強化や事業領域の拡大に資金を振り向けることが企業価値向上に資すると判断したという。プライム銘柄を運用対象とする投資家の持ち高整理の売りが出たようだ。

※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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