話題株ピックアップ【夕刊】(3):エレメンツ、Kラーニング、ポーターズ
■ELEMENTS <5246> 914円 +150 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値
ELEMENTS<5246>が後場に急伸。同社が連結子会社化を予定しているポラリファイ(東京都港区)がこの日、オンライン身元確認サービス「Polarify eKYC」が、みずほフィナンシャルグループ<8411>傘下のみずほ銀行において法人口座開設ウェブ申し込み時の本人確認の仕組みとして採用され、サービスの提供を開始したと発表した。エレメンツに対しては業績へのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。エレメンツは今年1月14日に、三井住友フィナンシャルグループ<8316>のポラリファイの株式の取得に伴う連結子会社化を決議したと開示。株式譲渡実行日は3月27日を予定している。
■KIYOラーニング <7353> 788円 +100 円 (+14.5%) ストップ高 本日終値
KIYOラーニング<7353>は急騰。同社は個人向けオンライン資格講座を収益の柱としているが、AI活用による新機能拡充などの効果などで業績は売上高・利益ともに好調な伸びを示している。そうしたなか、前週末21日付で会員制転職サービスを手掛けるビジョナル<4194>が提出した大量保有報告によると、ビジョナルのKIYOラーニングの株式保有比率は5.01%と新たに5%を超えたことが判明、保有目的は純投資でこれが足もとの株価を強く刺激する格好となった。
■ポーターズ <5126> 2,118円 +222 円 (+11.7%) 本日終値
ポーターズ<5126>は高い。光通信<9435>のグループ会社が21日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、ポーターズ株の保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」、報告義務発生日は2月14日。
■サクサ <6675> 3,300円 +285 円 (+9.5%) 本日終値
サクサ<6675>が急騰。同社は前週末21日の取引終了後、25年3月期の通期業績・配当予想の修正を発表。最終利益予想は10億円増額して32億円(前期比14.3%増)に引き上げた。減益予想から一転、増益を計画する格好となったほか、記念配当の実施による配当予想の増額修正も公表し、好感されたようだ。品質コストの減少が利益を押し上げる要因となる。今期の売上高予想は10億円減額して430億円(同5.0%増)に見通しを引き下げた。これまで135円としていた期末一括配当予想については、設立20周年を迎えたことに伴う記念配当30円を加えて165円(同30円増配)に見直している。加えて同社は、中間配当制度の導入をすると開示した。
■第一稀元素化学工業 <4082> 702円 +8 円 (+1.2%) 本日終値
第一稀元素化学工業<4082>がしっかり。同社は前週末21日の取引終了後、特別利益の計上に関する発表を行い、これが株価の支援材料となったようだ。経済産業省を交付元とする「海外サプライチェーン多元化等支援事業」の補助金収入を25年3月期第4四半期(1~3月)の特別利益に計上する。補助金の交付金額は5億900万円。今後、業績予想を変更する必要が生じた際には、速やかに公表するとした。
■日本金属 <5491> 666円 +7 円 (+1.1%) 本日終値
日本金属<5491>が後場終盤に動意づき、700円台に乗せる場面があった。25日午後3時、固定資産の譲渡に伴い、特別利益を計上すると発表。これを受け、今期の連結業績予想を見直した。これまで5億円の赤字としていた最終損益の見通しについて、7億円の黒字(前期は15億4500万円の黒字)に修正。最終黒字を確保する見込みとなり、好感されたようだ。東京都板橋区にある不動産を売却する予定。譲渡益18億2600万円を見込む。なお、自動車向けの受注の低迷を背景に、同社は今期の売上高予想を下方修正したほか、営業・経常損益の赤字幅についても従来の予想から拡大する見通しを示している。
■スターマイカ <2975> 865円 +6 円 (+0.7%) 本日終値
スター・マイカ・ホールディングス<2975>は反発。前週末21日取引終了後、上限を45万株(発行済み株数の1.36%)、または3億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は2月25日から11月30日までで、株主に対する充実した利益還元を実施することが目的としている。これが好感された。
■ブリッジG <9225> 1,189円 +7 円 (+0.6%) 本日終値
ブリッジコンサルティンググループ<9225>は反発。前週末21日取引終了後、ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>とIPO・M&A支援強化を目的に戦略的業務提携契約を締結したと発表した。
■ブイキューブ <3681> 202円 -40 円 (-16.5%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
ブイキューブ<3681>は急落。前週末21日取引終了後、米国子会社のIPOに伴い開示を延期していた24年12月期連結決算を発表。売上高は104億6300万円(前の期比5.6%減)、最終損益は14億1700万円の赤字(前の期56億2300万円の赤字)で着地した。これが売り材料視された。事業譲渡の影響、国内製薬業界の講演会市場の縮小や大口顧客の案件減少の影響が要因。費用増や減損損失の計上も響いた。なお、続く25年12月期の業績予想については売上高のみ開示し、108億~120億円(前期比3.2~14.7%増)とした。
■フジコピアン <7957> 1,487円 -150 円 (-9.2%) 本日終値
フジコピアン<7957>が急落。同社は前週末21日の取引終了後、第2回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行を決議したと発表。株式の転換に伴う潜在的な希薄化を懸念した売りが優勢となった。発行する新株予約権は3800個で、全て行使された場合の株式数は38万株となり、発行済み株式総数を分母とする希薄化率は21.24%に上る。フジコピアンは手取り概算で約6億1749万円を調達し、生産拡大に向けた設備投資などに充当する。
●ストップ高銘柄
ブッキングリゾート <324A> 2,350円 +400 円 (+20.5%) ストップ高 本日終値
シンカ <149A> 936円 +150 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
技術承継機構 <319A> 5,350円 +700 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース