クリスピー・クリームが決算受け大幅安 予想下回る通期見通しを示す=米国株個別
(NY時間09:52)(日本時間23:52)
クリスピー・クリーム<DNUT> 7.21(-1.92 -21.04%)
ドーナツのクリスピー・クリーム<DNUT>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。EBITDAも米国が不調で予想を下回っている。通期のガイダンスも公表し、予想を下回る見通しを示した。
同社の売上高は10%減少したが、これは主に第3四半期にインソムニア・クッキー社の過半数の所有権売却による売上減と、サイバーセキュリティ事件の影響によるものだと説明している。この事件で米国で1100万ドルの売上を失い、それに伴いEBITDAに1000万ドルの影響が出たと推定している
2025年度通期も、第1四半期早々の業務非効率や、サイバーセキュリティ専門家およびその他のアドバイザーへの報酬に関する費用など、事件に関連する費用が発生する見込みだとしている。ただ、同社はサイバーセキュリティ保険に加入しており、インシデントによる損失とコストの一部を相殺できる見込みだとしている。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.01ドル(予想:0.09ドル)
・売上高:4.04億ドル 10%減(予想:4.14億ドル)
・EBITDA(調整後):4590万ドル(予想:5870万ドル)
米国:2360万ドル(予想:4000万ドル)
海外:2570万ドル
市場開発:1190万ドル(予想:1440万ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):0.04~0.08ドル(予想:0.28ドル)
・売上高:15.5~16.5億ドル(予想:17.6億ドル)
・既存事業売上高:5~7%増
・EBITDA(調整後):1.8~2.0億ドル(予想:2.3億ドル)
【企業概要】
ドーナツ店、大手小売業者、eコマースやデリバリー事業者を介したオムニチャネルで、新鮮で高品質なドーナツを提供する。また、パッケージされたクッキーケーキ・アイスクリーム・ブラウニーなどのスイーツも取り扱う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース