半導体セクターの下げ際立つ、エヌビディア決算前でトランプ政権対中規制強化の動きなども警戒
半導体セクターへの売り圧力が一段と強まっている。連日で売買代金首位となっているディスコ<6146>が一時2000円を超える下げをみせたほか、商い増勢のなか東京エレクトロン<8035>も大幅安に売り込まれ、このほかKOKUSAI ELECTRIC<6525>やルネサスエレクトロニクス<6723>といった銘柄に売りが目立つ状況となっている。現地時間26日に米半導体大手のエヌビディア<NVDA>の決算発表を控えており、好決算が予想されるものの事前コンセンサスのハードルを越えられない場合は、売られるケースも想定されるだけに半導体主力銘柄は手が出しにくい状況となっている。加えて直近では、トランプ米政権が半導体の対中規制を強化する方針が伝わっており、日本の半導体製造装置メーカーへの制約が強まることへの懸念も拭えない。一方、信用買い残が多い銘柄をターゲットにヘッジファンドなどによる戦略的な空売りも入っている可能性があり、株式需給面ではショート筋の買い戻しがどこで入るかもポイントとなる。