話題株ピックアップ【夕刊】(1):JPHD、愛知鋼、秋田銀

注目
2025年2月26日 15時40分

■JPホールディングス <2749>  605円  +88 円 (+17.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

JPホールディングス<2749>が急騰。同社は保育園運営を中心とする子育て支援事業を展開するが、業績は児童数の増加が顕著で、会社側の想定を大きく上回って好調に推移している。25日取引終了後、25年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の47億5100万円から57億円に大幅増額、前期比24%増益で過去最高を大幅に更新する見通し。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の9円50銭から12円(前期実績は8円)の2円50銭上乗せするほか、株主優待制度の導入も併せて発表した。その内容は毎年3月末と9月末時点で500株以上を6カ月以上継続保有する株主を対象に、1万円分のQUOカードを年2回贈呈するというもので、実質配当利回りの大幅上昇を好感した買いが集中した。

■愛知製鋼 <5482>  7,790円  +510 円 (+7.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

愛知製鋼<5482>が後場終盤に上げ幅を急拡大し、昨年来高値を更新した。この日、27年3月期までの中期経営計画について、アップデートしたと発表。更新版の計画のなかで株主還元に関して、配当性向40%以上(従来は30%を目安)とする方針を示したほか、これまで年間約20~30億円としていた株主還元額については、27年3月期までの3カ年において通常配当の総額で年間30~40億円、更に追加の株主還元として400億円程度実施する方針を示した。発表内容を好感した買いが集まったようだ。

■秋田銀行 <8343>  2,395円  +135 円 (+6.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

秋田銀行<8343>が大幅続伸。同行は25日取引終了後、期末配当を従来計画比15円増額の60円にすると発表しており、これが好感されたようだ。これにより、中間配当45円とあわせた年間配当は105円(前期は80円)となる見通し。同行は業績見通しや市場環境などを考慮のうえ、純利益に対する配当性向30%以上を目標に株主利益の充実と資本効率の向上を目指している。

■バイタルKS <3151>  1,176円  +35 円 (+3.1%)  本日終値

バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>が大幅続伸。25日の取引終了後、25年3月期の業績・配当予想の修正について発表。今期の売上高予想を100億円増額して6000億円(前期比2.1%増)、経常利益予想を3億円増額して67億円(同2.2%増)に引き上げた。経常利益は減益予想から一転、増益を計画する。更に期末配当予想を2円増額して24円に見直しており、これらを評価した買いを誘ったようだ。医薬品卸売事業で抗がん剤を中心とした新薬創出加算品や、各種ワクチンの販売が増加した。インフルエンザの急速な感染拡大に伴い、検査キットや治療薬の販売も伸びた。年間配当予想は45円(同3円増配)となる。

■阿波銀行 <8388>  2,828円  +78 円 (+2.8%)  本日終値

阿波銀行<8388>が後場終盤にプラスに転じ5日ぶりに反発。午後3時ごろに上限を18万株(発行済み株数の0.44%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は3月6日から19日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元を図ることが目的という。なお、取得した自社株は消却する予定としている。

■いちご <2337>  365円  +10 円 (+2.8%)  本日終値

いちご<2337>が続伸。25日の取引終了後、上限を1600万株(発行済み株数の3.74%)、または50億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は3月3日から8月29日までで、株主利益の向上を図ることが目的としている。

■パナHD <6752>  1,898円  +42.5 円 (+2.3%)  本日終値

パナソニック ホールディングス<6752>が3日続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券が25日付で、パナHDの投資判断を「イコールウェート」から「オーバーウェート」に引き上げた。目標株価は1550円から2300円に増額修正している。今後、グループ経営改革の施策の実行により、収益見通しの拡大につながる可能性が高いと指摘。同証券はデータセンター向け蓄電池などの業績予想も引き上げた。

■GMO-PG <3769>  7,898円  +165 円 (+2.1%)  本日終値

GMOペイメントゲートウェイ<3769>がしっかり。岩井コスモ証券は25日、同社株の目標株価を9000円から9500円に引き上げた。投資判断は「A」を継続した。第1四半期(24年10~12月)の連結営業利益は前年同期比24.4%増の72億5400万円と順調。キャッシュレス決済需要を追い風に旅行・チケットなど非対面のオンライン決済サービスなどが拡大している。同証券では、25年9月通期の同利益予想である302億2500万円(前期比20.0%増)の達成に向けた確度は高まったとみているほか、キャッシュレス決済市場の拡大を追い風にする同社への中期的な成長期待が株価の支援材料になる、とみている。

■東京応化工業 <4186>  3,683円  +73 円 (+2.0%)  本日終値

東京応化工業<4186>は堅調。25日の取引終了後、感光性フォトレジストをはじめとする化学材料の開発・製造・販売を手掛けるドイツ企業のmicro resist technologyの全株式を取得し、完全子会社化すると発表。株価の支援材料となった。東応化は買収により、欧州市場の顧客向けソリューションの拡大を図るとともに、新たな顧客層を開拓し、事業拡大につなげる。

■JFEシステムズ <4832>  3,575円  +65 円 (+1.9%)  本日終値

JFEシステムズ<4832>は3日続伸。25日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

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