話題株ピックアップ【夕刊】(3):しまむら、エコナック、スマイルHD
■しまむら <8227> 8,813円 -136 円 (-1.5%) 本日終値
しまむら<8227>が反落。25日の取引終了後に発表した2月度の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比0.5%増と4カ月連続で前年実績を上回ったものの、12月の同14.9%増、1月の4.6%増から伸び率が鈍化しており、これを嫌気した売りが出たようだ。気温が低い日が多く各地で降雪の影響があったものの、婦人アウター衣料や肌着、靴下が売り上げを伸ばしたという。婦人アウター衣料では、春物のニットカーディガン、デニムジャケットなどの軽防寒衣料やトレーナーが好調。肌着・靴下では、冬物で仕入れを拡大したPB「CLOSSHI」の「FIBER HEAT」シリーズが好調だった。なお、全店売上高は同0.6%増だった。
■エコナック <3521> 169円 +36 円 (+27.1%) 一時ストップ高 本日終値
エコナックホールディングス<3521>が後場急動意。この日前引け後、25年3月期連結業績予想について売上高を19億円から20億円(前期比5.7%増)へ、営業利益を2億4000万円から3億円(同59.6%増)へ上方修正すると発表した。あわせて配当予想を年5円で復配するとしており、これを好感した買いが集まった。主力の温浴事業が全体を押し上げる見込み。温浴施設「テルマー湯 新宿店」が外国人観光客の来店増加や値上げ効果で想定超に。「テルマー湯 西麻布店」と、併設する宿泊施設も好調という。
■スマイルHD <7084> 1,049円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
Smile Holdings<7084>がストップ高。25日の取引終了後、25年3月期において初配を実施する方針を発表。高配当利回りに着目した買いを集めた。期末配当で95円を実施する見通し。前日終値をベースとした配当利回りは10.6%。同社は成長投資を続けつつ、安定的な配当を行う指標としてDOE(株主資本配当率)の目安を4~5%、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に対する配当額の比率の目安を25~35%とする方針を示している。
■アディッシュ <7093> 576円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
アディッシュ<7093>がストップ高に買われた。同社は26日午前11時、ブランドのマーケティング画像・動画を自動で制作するAIソリューションを提供する韓国のVCAT AI社との間で、パートナーシップ契約を締結したと発表し、材料視されたようだ。アディッシュはVCAT AI社の販路拡大支援や同社の自動コンテンツ生成プラットフォームの代理販売などを展開。日本での事業成長を後押しする。VCAT AI社の顧客に対しアディッシュのサービスも提供していく。
■トラースOP <6696> 498円 +47 円 (+10.4%) 一時ストップ高 本日終値
トラース・オン・プロダクト<6696>が一時ストップ高。25日の取引終了後、AI電力削減ソリューション「AIrux8」が大手電子機器メーカーの事業所に導入されることになったと発表しており、これを好材料視した買いが流入した。同件の売り上げ計上は26年1月期第1四半期を予定しており、導入エリアの拡大が進んだ場合、26年1月期以降、中長期的に業績向上に貢献するとしている。
■アジャイル <6573> 81円 +5 円 (+6.6%) 本日終値
アジャイルメディア・ネットワーク<6573>が4日ぶりに反発。25日の取引終了後に定款の一部変更を発表しており、これを好材料視した買いが入った。子会社を含めた今後の事業展開及び事業内容の多様化に対応するのが狙いとしており、不動産の取得、販売、賃貸、管理、仲介並びに調査業務や教育人材派遣に関するマネジメントサービス及び労働者派遣事業に関する業務、M&A仲介業務及びM&Aアドバイザー業務、古物営業法に基づく古物の販売、酒類販売業、有価証券に関する投資及び運用、暗号資産に関する投資及び運用などを追加する。なお、3月28日に開催予定の定時株主総会に付議するとしている。
■フルッタフルッタ <2586> 143円 +8 円 (+5.9%) 本日終値
フルッタフルッタ<2586>は後場急動意。午後2時ごろ、同社のアサイーを使用した「豆乳アサイーバナナスワークル」がタリーズコーヒージャパン(東京都新宿区)から季節限定で販売されると発表しており、好材料視された。タリーズ社では05年からドリンクやスイーツメニューとしてアサイーを導入してきたが、今回は「豆乳LOVERS」と題して、植物性ミルクの代表格である豆乳を使用したドリンクシリーズの一つとして3月5日から販売される。
■ユニフォームネクスト <3566> 517円 +21 円 (+4.2%) 本日終値
ユニフォームネクスト<3566>が3日ぶりに反発。この日朝の日本経済新聞電子版で、「売上高200億円の達成に向けて法人営業を強化する」と報じられており、好材料視された。記事によると、これまでに対法人のホールセール部門で営業人員を増やしたほか、クラウド上で企業からの注文を取りまとめるシステム「ユニネク」の提供も開始したという。また、広告も法人が目に付きやすい媒体重視に切り替え、更なる認知度拡大に取り組むとしている。
■共和電業 <6853> 437円 +17 円 (+4.1%) 本日終値
共和電業<6853>が全般リスクオフ相場に逆行し、マドを開けて買われる展開。同社は強度を測定する「ひずみゲージ」を中心に各種センサーを手掛ける。24年12月期は営業23%増益を達成し、25年12月期も電動車開発向け案件の測定器需要などを取り込み増益基調が維持される見通しにある。そうしたなか、25日取引終了後に新たに策定した中期経営計画を公表、数値目標として27年12月期に売上高170億円(前期実績153億5000万円)、営業利益17億円(同13億5600万円)を掲げており、これを手掛かり材料に投資資金を引き寄せた。
■テセック <6337> 1,523円 +51 円 (+3.5%) 本日終値
テセック<6337>が大幅反発。25日の取引終了後に上限を8万株(発行済み株数の1.44%)、または1億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。取得期間は3月3日から3月31日までで、株主還元の充実及び資本効率の向上を図り、企業環境の変化に対応した機動的な経営を遂行することが目的という。
●ストップ高銘柄
ジェネレーションパス <3195> 550円 +80 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
メタプラネット <3350> 5,010円 -1,000 円 (-16.6%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース