本日注目すべき【好決算】銘柄 さくらKCS、ラクーンHD、CEHD (28日大引け後 発表分)
2月28日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
さくらKCS <4761> [東証S] ★今期経常を20%上方修正、配当も4円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の12.5億円→15億円に20.0%上方修正。増益率が3.6%増→24.4%増に拡大する見通しとなった。売上高は計画を下回るものの、金融関連分野や公共関連分野の受注が堅調に推移し、要員稼働率の向上などによって採算が改善することが寄与。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の24円→28円(前期は24円)に増額修正した。
なお、同時に発表したデータセンターの新設に伴い発生する特別損失を反映する形で、最終利益は従来予想の10.5億円→10.4億円に引き下げた。
久世 <2708> [東証S] ★今期経常を一転6%増益に上方修正・最高益、配当も27円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の14.5億円→20.5億円に41.4%上方修正。従来の減益予想から一転して5.7%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。第3四半期までの利益が通期計画を上回ったことに加え、一定のメドが付いた第4四半期の売上高と発生する費用を反映した。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→42円(前期は42円)に大幅増額修正した。
ラクーンHD <3031> [東証P] ★今期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額
◆25年4月期の連結経常利益を従来予想の12.5億円→14億円に12.0%上方修正。増益率が2.3倍→2.6倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。第3四半期に投資事業組合運用益1.6億円を計上したことが上振れの要因。
併せて、年間配当を従来計画の20円→22円(前期は14円)に増額修正した。
CEHD <4320> [東証S] ★上期経常を42%上方修正・2期ぶり最高益更新へ
◆25年9月期上期(24年10月-25年3月)の連結経常利益を従来予想の7.8億円→11.1億円に42.3%上方修正。増益率が4.8%増→49.2%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。主力の電子カルテシステム「MI・RA・Isシリーズ」の受注が計画を上回ったことに加え、第3四半期以降に売上計上を予定していた案件の稼働前倒しなども上振れに貢献する。
ナトコ <4627> [東証S] ★11-1月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地
◆25年10月期第1四半期(24年11月-25年1月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の4億円に急拡大して着地。DIC <4631> から譲受した内装建材塗料事業の業績上積みや海外向け建材用塗料の需要増加などで主力の塗料事業が大きく伸びたほか、ファインケミカル事業では光学フィルム向け、PC・スマートフォンのアクセサリー向けコーティング剤が好調だった。
上期計画の5.6億円に対する進捗率は71.6%に達しており、業績上振れが期待される。
愛時計 <7723> [東証P] ★今期経常を7%上方修正、配当も5円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の43億円→46億円に7.0%上方修正。増益率が0.8%増→7.9%増に拡大する見通しとなった。国内市場を中心に需要が堅調に推移していることに加え、水道官需市場の入札価格上昇も上振れに貢献する。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の70円→75円(前期は64円)に増額修正した。
リンコー <9355> [東証S] ★今期経常を33%上方修正、配当も10円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の4億円→5.3億円に32.5%上方修正。増益率が46.0%増→93.4%増に拡大する見通しとなった。主力の運輸部門は船内取扱数量が計画を下回る一方、新規貨物の獲得や作業料金の見直し、作業効率向上の効果などで利益は上振れする。ホテル事業部門が好調を維持していることも織り込んだ。
併せて、期末一括配当を従来計画の30円→40円(前期は30円)に大幅増額修正した。創立120周年記念配当10円を実施する。
燦HD <9628> [東証P] ★今期最終を一転97%増益に上方修正・2期ぶり最高益更新へ
◆25年3月期の連結最終利益を従来予想の23.3億円→46.5億円に99.6%上方修正。従来の減益予想から一転して96.8%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。「北浜エクセルビル」の売却に伴い、固定資産売却益が発生することが最終利益を押し上げる。
株探ニュース