話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジーエヌアイ、DyDo、カプコン
■ジーエヌアイグループ <2160> 2,475円 -700 円 (-22.1%) ストップ安 本日終値
ジーエヌアイグループ<2160>がストップ安。同社はこの日の株価の変動に関して、会社のホームページ上でコメントを開示した。「一部でF351の臨床試験が失敗したのではないかとの情報が流れてるが、そのような事実は一切ない」と表明。風説の流布に対し、投資家に注意を喚起した。F351(一般名ヒドロニドン)は肝線維症に対する治療薬候補で、第3相臨床試験を昨年秋に終了した。同社はF351に関して状況の変化はないとし、引き続き第3相臨床試験の結果報告を待っている段階だとしている。
■DyDo <2590> 2,737円 -258 円 (-8.6%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
ダイドーグループホールディングス<2590>は大幅安。自販機での販売を主力とする大手飲料メーカーだが、国内は販売数量減少の影響が出ている一方、売上高の1割強を占めるトルコやポーランドなどの海外飲料事業が好調で業績を牽引している。4日取引終了後に発表した25年1月期決算は売上高が前の期比11%増の2371億8900万円と増収を確保、営業利益は同28%増の47億8900万円と大きく伸びた。ただ、事前の市場期待に届かず失望売りを誘った。一方、同社は同日に27年1月期を最終年度とする中期経営計画について従来見通しを上方修正した。営業利益は従来目標の68億円から78億円に10億円増額しており、前期実績比では63%増となる。
■カプコン <9697> 3,650円 -115 円 (-3.1%) 本日終値
カプコン<9697>は続落。同社が手掛ける人気ゲーム「モンスターハンター」シリーズの最新作「モンスターハンターワイルズ」が2月28日に発売された。新作ゲームの収益貢献期待から株価は上げ足を速め、発売前の同月21日に4100円の上場来高値をつけたが、その後は利益確定売りに押される展開が続いている。前日4日には同新作ゲームが発売3日で全世界販売本数800万本を達成し、同社史上最速の出足となったことを発表したが、これを材料視する動きにはなっていない。
■エービーシー・マート <2670> 2,858円 -10.5 円 (-0.4%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が続落。4日の取引終了後に発表した2月度売上高で、既存店売上高が前年同月比1.2%減と36カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。新作スニーカーやキッズシューズ、アウター類が好調だったものの、前年がうるう年だったことから営業日数が1日少なかったことに加えて、全国的に気温の低い日が多かったことや、一部地域での豪雪の影響もあった。なお、全店売上高は同1.7%減だった。
■良品計画 <7453> 3,887円 -13 円 (-0.3%) 本日終値
良品計画<7453>がしっかり。4日の取引終了後に発表した2月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比8.5%増と13カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。前年がうるう年だったことによる押し下げ影響が3%程度あったものの、前月に続き全ての部門で前年を上回り、なかでも生活雑貨はスキンケア用品や日用消耗品を中心に引き続き好調を維持した。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同17.2%増だった。
■アダストリア <2685> 2,930円 -6 円 (-0.2%) 本日終値
アダストリア<2685>が続落。4日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比7.8%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。前年がうるう年であったことによる影響が2.8ポイント程度あったと試算されるほか、前年と比較して気温が低く推移したことで、春物衣料の販売が伸びなかった。また、前年に実施した会員向け20%ポイント還元キャンペーンを控えたことも響いた。なお、全店売上高は同5.6%減だった。
■セキド <9878> 874円 +150 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
セキド<9878>はストップ高。ファッションや美容などの輸入ブランド専門店で関東を中心に店舗展開している。4日取引終了後に株主優待制度の拡充を発表しており、これが株価を強く刺激した。毎年3月20日時点で500株以上を保有する株主を対象に2万5000円相当のコスメセットを追加で贈呈(保有株数1000株未満で2セット、1000株以上で3セットを贈呈)する。なお、100株以上保有株主に贈呈していた「5%割引券」は廃止する。実質的には大幅な株主還元策強化となることで、権利取り狙いの買いを呼び込む格好となった。
■タカチホ <8225> 3,240円 +504 円 (+18.4%) ストップ高 本日終値
タカチホ<8225>が急伸。4日の取引終了後、日本アジア投資<8518>と業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが流入した。今回の提携は、土産品業界のロールアップに特化したファンドの組成やファンドの投資先のバリューアップ、更に国内外(特にアジア・中国)における土産品のブランディング・PR・マーケティングに関する協業を行うというもの。また、アジア投資が新たに組成するファンドにも出資者として参画し、ファンドの投資先企業とのアライアンスによって相互に事業の拡大と企業価値の向上を目指すとしている。なお、25年3月期業績への影響は未定としている。
■インタートレード <3747> 347円 +37 円 (+11.9%) 本日終値
インタートレード<3747>は反発。この日前引け後、デジタル資産インフラストラクチャープロバイダーの米Fireblocksと日本企業のWeb3インフラ構築支援に関する戦略的パートナーシップを締結したと発表した。同米企業の日本国内パートナーとして、持ち分法適用関連会社のデジタルアセットマーケッツと協力しながら、日本企業に対して世界水準の堅牢なセキュリティーを基盤としたサービスの提供とWeb3事業創出支援を推進していくという。
■星和電機 <6748> 546円 +30 円 (+5.8%) 本日終値
星和電機<6748>は急動意。この日午後1時ごろ、次世代アルミニウムイオン電池の開発に関する研究を実施したと発表した。岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域とともに、正極に多孔質炭素を用いることで、アルミニウムイオン電池の高容量化に必要な新たな炭素の設計指針を提案したという。蓄電池として展開できるよう同電池の実用化に向けて引き続き研究を進めていくとした。これが材料視されたようだ。
●ストップ高銘柄
フライト <3753> 312円 +80 円 (+34.5%) ストップ高 本日終値
メタプラネット <3350> 4,045円 +700 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
ジェネレーションパス <3195> 750円 -300 円 (-28.6%) ストップ安 本日終値
アディッシュ <7093> 647円 -150 円 (-18.8%) ストップ安 本日終値
フォーシーズHD <3726> 785円 -150 円 (-16.0%) ストップ安 本日終値
など、4銘柄
株探ニュース