クラウドストライクが決算受け下落 1株利益のガイダンスが予想下回る=米国株個別
(NY時間09:35)(日本時間23:35)
クラウドストライク<CRWD> 358.70(-31.46 -8.06%)
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が下落。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。年ベース経常収益(ARR)も予想を上回っている。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスを嫌気しており、第1四半期、通期とも予想を下回る1株利益の見通しを示した。
昨年世界中で数百万台のコンピュータをクラッシュさせた事故から、同社はまだ回復途上であることを示唆した。ただ、第4四半期にいくつかのサブスクの売上高が予想を上回り、同社のクルツCEOは下半期に再び成長が回復すると期待している。
アナリストは「営業利益はCCP(顧客コミットメント・パッケージ)の割引による圧迫を受けているものの、シャーロットAIのような新たなサービスが加わることで、2026年度の顧客1社当たりの平均売上高はクラウドセキュリティの同業他社を上回ると考えている」と述べている。
(11-1月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.03ドル(予想:0.86ドル)
・売上高:10.6億ドル 25%増(予想:10.3億ドル)
サブスク:10.1億ドル(予想:9.87億ドル)
プロフェッショナル:0.50億ドル(予想:0.49億ドル)
・年ベース経常収益(ARR):42.4億ドル(予想:41.2億ドル)
新規ARR:2.24億ドル(予想:1.98億ドル)
・営業利益(調整後):2.17億ドル(予想:1.89億ドル)
・FCF:2.40億ドル(予想:2.16億ドル)
(2-4月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.64~0.66ドル(予想:0.96ドル)
・売上高:11.0~11.1億ドル(予想:11.1億ドル)
・営業利益(調整後):1.73~1.80億ドル(予想:2.20億ドル)
(26年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.33~3.45ドル(予想:4.43ドル)
・売上高:47.4~48.1億ドル(予想:47.7億ドル)
・営業利益(調整後):9.44~9.85億ドル(予想:10.3億ドル)
【企業概要】
米国内外の企業向けに、エンドポイント保護のためのクラウドセキュリティ・ソリューションをSaaSサブスクリプションベースで提供する。次世代ウイルス対策・EDR・デバイス制御モジュールに、機械学習と高度な動作技術を組み合わせ、マルウェア等の攻撃から保護する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース