ダウ先物は415ドル安 ナスダック100も大幅安=米国株

市況
2025年3月6日 22時43分

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:32)(日本時間22:32)

ダウ先物 42651(-415.00 -0.96%)

S&P500 5780.00(-71.25 -1.22%)

ナスダック100先物 20346.25(-318.75 -1.54%)

きょうの米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも大幅安となっており、本日は大幅安で始まりそうな気配となっている。世界的な利回り上昇、貿易戦争への懸念、米経済の先行き不透明感が、前日一服していた米株式市場を再び圧迫している。それに加えて本日はIT・ハイテク株の下げが顕著で、期待外れのハイテク企業の決算、そして中国企業の新たなAIモデル発表が市場を動揺させている。

決算については、半導体のマーベル・テクノロジー<MRVL>が前日引け後に決算を発表し、数字は予想を若干上回る内容だったものの、事前の期待が高かった分、不十分な決算と見られている模様。

中国の新たなAIモデルについては、アリババが、ディープシーク並みの性能を僅かなデータで発揮するモデルを公開。「QwQ-32B」モデルをオープンソース化した。これにより半導体株も圧力を受けている。

ストラテジストは「市場は依然として世界的な債券暴落に加え、貿易戦争勃発による経済への影響に注目している。貿易戦争が始まるということは、同時に対象国から報復を受けることでもあり、米国にさらなる圧力がかかることを意味する。米家計はより貧しくなるからだ」と述べている。

半導体デバイス開発を手掛けるアレグロ・マイクロシステムズ<ALGM>が時間外で上昇。同社は日本のサンケン電気<6707>が出資しているが、オン・セミ<ON>が1株35.10ドルで買収提案を行ったと発表。しかし、アレグロ側はそれでは不十分と拒否。

データベースのプラットフォームを手掛けるモンゴDB<MDB>が決算を受け時間外で大幅安。通期の見通しが予想を大きく下回る内容だったことが嫌気されている模様。

サイバーセキュリティのZスケーラー<ZS>が決算を受け時間外で上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。ビリング(未収請求を考慮した売上高)も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正した。

(NY時間08:42)(日本時間22:42)時間外

マーベル・テクノロジー<MRVL> 74.49(-15.65 -17.36%)

アレグロ<ALGM> 28.81(+2.03 +7.58%)

モンゴDB<MDB> 212.60(-51.53 -19.51%)

Zスケーラー<ZS> 202.80(+6.35 +3.23%)

アップル<AAPL> 233.96(-1.78 -0.76%)

マイクロソフト<MSFT> 395.39(-5.63 -1.40%)

アマゾン<AMZN> 204.71(-3.65 -1.75%)

アルファベット<GOOG> 173.16(-1.83 -1.05%)

テスラ<TSLA> 271.80(-7.30 -2.62%)

メタ<META> 649.38(-7.09 -1.08%)

エヌビディア<NVDA> 113.53(-3.77 -3.21%)

AMD<AMD> 99.68(-1.99 -1.96%)

イーライリリー<LLY> 922.04(-7.68 -0.83%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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