話題株ピックアップ【昼刊】:日本アビオ、フジコーポ、テラドローン

注目
2025年3月7日 11時37分

■日本アビオニクス <6946>  2,502円  +165 円 (+7.1%)  11:30現在

日本アビオニクス<6946>が全般下げ相場に逆行し大陽線を示現、一時9.5%高の2558円まで水準を切り上げる場面があった。同社はレーダー装置などをはじめ防衛向け電子機器を手掛けており、信号・画像処理技術を強みとした情報システムに定評がある。陸・海・空の各自衛隊向け防衛装備品の新規受注が増勢一途で業績も好調だ。25年3月期は売上高が前期比22%増の220億円を予想。また、営業利益は同19%増の26億円と35年ぶりとなる過去最高益更新を見込んでいる。更に、防衛予算拡大の流れは同社にとって強力な追い風となり、26年3月期も2ケタ以上の利益成長となる可能性が高い。

■フジ・コーポレーション <7605>  2,075円  +123 円 (+6.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

フジ・コーポレーション<7605>は反発。6日取引終了後に24年11月~25年1月期単独決算を発表。売上高は前年同期比10.3%増の183億900万円、営業利益は同22.7%増の32億300万円だった。日本海側を中心として全国的な降雪に見舞われたことを背景に、スタッドレスタイヤ需要が高まった。これを手掛かりに買われている。

■Terra Drone <278A>  8,290円  +310 円 (+3.9%)  11:30現在

Terra Drone<278A>が5日ぶりに急反発している。同社は6日、サウジアラビアで水中ドローンによる下水道検査を実施したことを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。この検査は、同国の国営水道会社が保有する約38キロにわたる下水道管内の状態を、遠隔操作型の水中ドローンを使用したもの。同社は今後、今年1月30日に発売を開始した自社開発の屋内点検用ドローン「Terra Xross1」を用いて、下水道をはじめとするインフラ点検分野での事業展開を加速するとしている。

■カナモト <9678>  3,215円  +85 円 (+2.7%)  11:30現在

カナモト<9678>が急伸し、昨年来高値を更新した。北海道を地盤として関東などへ事業エリアを拡大する建機レンタル大手で、6日の取引終了後に発表した25年10月期第1四半期(24年11月~25年1月)の連結決算は、売上高が前年同期比7.1%増の536億7300万円、最終利益が同82.1%増の32億3800万円だった。大幅な増益でかつ、最終利益の通期計画に対する進捗率は約35%と好調なスタートとなっており、業績の上振れを期待した買いを集めたようだ。災害復旧工事やインフラ整備に向けた動きを背景に、全国的に建設機械のレンタル需要が底堅く推移するなか、レンタル単価の適正化や稼働率向上への取り組みが奏功し、収益押し上げに寄与した。同社株を巡っては直近で外資系証券による投資判断と目標株価の引き上げもあった。

■日産化学 <4021>  4,463円  +109 円 (+2.5%)  11:30現在

日産化学<4021>が3日続伸している。6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を75万株(発行済み株数の0.55%)、または30億円としており、取得期間は3月7日から4月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的資本政策の遂行を可能とするために取得するとしている。

■インターメスティック <262A>  1,710円  +13 円 (+0.8%)  11:30現在

インターメスティック<262A>は堅調。6日取引終了後、2月度の国内月次売り上げ速報を発表。既存店売上高は前年同月比12.8%増と前月に続きプラスとなった。全店ベースでは同14.2%増だった。新たな広告キャンペーンによるレンズ売り上げの伸長や花粉症関連商品などが牽引した。

■コーナン商事 <7516>  3,685円  +25 円 (+0.7%)  11:30現在

コーナン商事<7516>が3日続伸している。6日に発表した2月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比1.0%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年がうるう年だった影響はあったものの、気温が低下したことで暖房器具や作業用防寒、カイロなどの冬物商品の売り上げが例年に比べて好調だったほか、凍結対策品として水道用品などの売り上げも伸びた。また、木材・建材や電動工具などのPRO商材も堅調だった。なお、全店売上高は同5.5%増だった。

■ニチレキグループ <5011>  2,317円  +12 円 (+0.5%)  11:30現在

ニチレキグループ<5011>はしっかり。6日取引終了後、化学系専門商社のオー・ジー(大阪市淀川区)と、インドに合弁会社を設立すると発表した。アスファルト関連製品の開発に強みをもつニチレキGの技術力と、長年にわたりインドで事業を展開してきたオー・ジーの豊富な経験を結集し、協力して事業を推進していく。出資比率はニチレキGが70%、オー・ジーが30%。3月の設立を予定している。

■豊田自動織機 <6201>  13,120円  +65 円 (+0.5%)  11:30現在

豊田自動織機<6201>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1万5000円とした。同社はトヨタグループの本家で、トヨタ「RAV4」の組み立て、エンジンやエアコン用コンプレッサー、フォークリフトなどの製造・販売を手掛けている。業績面では、25年3月期通期計画に対する進捗は概ね順調で、同社は純利益を2450億円から2600億円(前期比13.6%増)に上方修正したが、同証券では更に2670億円へ上振れて着地すると予想している。企業価値向上に向けては、物流ソリューションを拡大する方針で、株主還元の強化も見込まれている。電動コンプレッサーや車載用電池など電動化対応製品の成長にも期待している。

■京浜急行電鉄 <9006>  1,556.5円  +1.5 円 (+0.1%)  11:30現在

京浜急行電鉄<9006>は全般安のなか8日続伸している。6日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が5.11%から6.02%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は2月27日となっている。

■日経レバ <1570>  24,025円  -955 円 (-3.8%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落、一時1000円を超える大幅安となっている。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されており、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家をはじめとした短期資金の参戦が活発化する傾向が強い。前日の米国株市場でNYダウやナスダック指数など主要株価指数が急落しており、恐怖指数と称されるVIX指数も一時25.92まで上昇した。これを受け東京市場でもセンチメントが急速に悪化し幅広い銘柄に売りが波及、日経平均は一時3万7000円台を割り込む場面があった。日経レバは逆張り指向の個人投資家に人気があり、最近の調整局面で信用買い残が膨れ上がり、前週末時点で昨年8月2日以来の高水準に積み上がっていた。昨年8月初旬に日経平均は3営業日連続安で歴史的な暴落に見舞われている。

■Synspective <290A>  697円  -24 円 (-3.3%)  11:30現在

Synspective<290A>がカイ気配スタートで一時38円高の759円まで駆け上がる場面があった。昨年12月19日に東証グロース市場に上場した直近IPO銘柄で、小型SAR衛星の開発・運用及びSARデータの販売とソリューションなどの提供を行っている。6日取引終了後、宇宙戦略基金事務局から補助金164億6400万円の交付決定通知書を受領したことを発表した。これを手掛かり材料に投資資金を呼び込んだが、買い一巡後は値を消した。なお、25年12月期の通期業績予想には織り込み済みとしている。

■アドバンテスト <6857>  7,536円  -152 円 (-2.0%)  11:30現在

アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が揃ってウリ気配スタートで4日続落、下値模索の動きを強めている。両銘柄とも直近は再び信用買い残が大きく膨らんでいることもあって、個人投資家のリスク回避の売りを誘発している。前日の米国株市場ではデータセンター向け半導体を手掛けるマーベルテクノロジーグループ<MRVL>が暴落し、これが他の半導体関連株にも波及する形となった。最近目標株価の引き上げのあったエヌビディア<NVDA>も、2月下旬以降は逆に株価の下落基調を強めており、株式需給悪が懸念される状況となっている。前日も5.7%安と急落し年初来の安値圏での推移となった。東京市場でも米半導体株安を引き継ぐ流れとなっているが、米株市場の取引終了後に開示されたブロードコム<AVGO>の決算が好調で時間外で大きく買われており、これが下げ渋る動きにつながるのかどうかが注目される。

■大王製紙 <3880>  856円  -10 円 (-1.2%)  11:30現在

大王製紙<3880>は軟調。6日取引終了後、ベビー用紙おむつや生理用品などの生産・販売を手掛ける中国子会社の固定資産の一部を中国企業へ譲渡すると発表した。これに伴い、25年3月期連結業績において約40億円の特別損失が発生する見通し。あわせて、トルコ子会社の株式譲渡により、約30億円の特損が発生することも発表した。これが嫌気されている。

■セブン&アイ <3382>  2,107.5円  -12.5 円 (-0.6%)  11:30現在

セブン&アイ・ホールディングス<3382>はやや軟調。6日取引終了後、2030年度までに総額2兆円の自社株買いを実施すると発表した。「SST事業グループ(食品スーパーマーケット事業と専門店・その他事業)」の非連結化と、26年下半期までの実施を目指す北米セブンイレブン事業のIPOを通じて得られる資金を活用する。また、通常の事業運営から創出される利益の株主への還元に関して累進配当を行う方針とした。自社株買いの実施については事前報道で伝わっていたこともあり、同社株は前日時点で大幅高に買われていた。会社側からの正式発表を受けたきょうの株価への反応は限定的となっているが、全体下げ相場のなか底堅く推移している。

●ストップ高銘柄

なし

●ストップ安銘柄

なし

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