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話題株ピックアップ【夕刊】(1):フジコーポ、カナモト、クミアイ化

注目
2025年3月7日 15時43分

■フジ・コーポレーション <7605>  2,088円  +136 円 (+7.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

フジ・コーポレーション<7605>は反発。6日取引終了後に24年11月~25年1月期単独決算を発表。売上高は前年同期比10.3%増の183億900万円、営業利益は同22.7%増の32億300万円だった。日本海側を中心として全国的な降雪に見舞われたことを背景に、スタッドレスタイヤ需要が高まった。これを手掛かりに買われた。

■カナモト <9678>  3,285円  +155 円 (+5.0%)  本日終値

カナモト<9678>が急伸し、昨年来高値を更新した。北海道を地盤として関東などへ事業エリアを拡大する建機レンタル大手で、6日の取引終了後に発表した25年10月期第1四半期(24年11月~25年1月)の連結決算は、売上高が前年同期比7.1%増の536億7300万円、最終利益が同82.1%増の32億3800万円だった。大幅な増益でかつ、最終利益の通期計画に対する進捗率は約35%と好調なスタートとなっており、業績の上振れを期待した買いを集めたようだ。災害復旧工事やインフラ整備に向けた動きを背景に、全国的に建設機械のレンタル需要が底堅く推移するなか、レンタル単価の適正化や稼働率向上への取り組みが奏功し、収益押し上げに寄与した。同社株を巡っては直近で外資系証券による投資判断と目標株価の引き上げもあった。

■クミアイ化学工業 <4996>  833円  +37 円 (+4.7%)  本日終値

クミアイ化学工業<4996>は大幅高。この日午後3時ごろに24年11月~25年1月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比10.4%増の433億8100万円、営業利益は同36.3%増の40億800万円だった。主力の「農薬及び農業関連事業」で殺菌剤や除草剤の販売が伸びたほか、「化成品事業」では生成AIサーバー向け電子材料分野の需要が好調だった。通期で減収減益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での増収増益がサプライズとなる形で買いを呼び込んだ。

■エスペック <6859>  2,430円  +87 円 (+3.7%)  本日終値

エスペック<6859>が後場上昇。午後3時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を650億円から665億円(前期比7.0%増)へ、営業利益を70億円から73億円(同10.9%増)へ、純利益を52億円から58億円(同16.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を45円から60円へ引き上げたことが好感された。第3四半期までの業績や第4四半期の見通しを勘案したことに加えて、政策保有株式の一部を売却し売却益を特別利益として計上することが要因としている。なお、年間配当予想は95円(前期75円)となる。

■日本アビオニクス <6946>  2,423円  +86 円 (+3.7%)  本日終値

日本アビオニクス<6946>が全般下げ相場に逆行し大陽線を示現、一時9.5%高の2558円まで水準を切り上げる場面があった。同社はレーダー装置などをはじめ防衛向け電子機器を手掛けており、信号・画像処理技術を強みとした情報システムに定評がある。陸・海・空の各自衛隊向け防衛装備品の新規受注が増勢一途で業績も好調だ。25年3月期は売上高が前期比22%増の220億円を予想。また、営業利益は同19%増の26億円と35年ぶりとなる過去最高益更新を見込んでいる。更に、防衛予算拡大の流れは同社にとって強力な追い風となり、26年3月期も2ケタ以上の利益成長となる可能性が高い。

■ピジョン <7956>  1,681.5円  +54 円 (+3.3%)  本日終値

ピジョン<7956>が3日続伸した。SMBC日興証券が6日、ピジョンの目標株価を1600円から1800円に増額修正した。来年2月公表予定の新中期経営計画で、グループ企業の米ランシノに加え、日本とシンガポール事業の利益貢献期待が高まれば、更なる評価向上につながると指摘。加えて、中国への利益依存度の低下が中期的なバリュエーション向上のカギとなるとの見方を示す。同証券はピジョンの26年12月期営業利益予想を135億円から140億円に見直した。投資評価は3段階で真ん中の「2」を継続している。

■日産化学 <4021>  4,476円  +122 円 (+2.8%)  本日終値

日産化学<4021>が3日続伸。6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を75万株(発行済み株数の0.55%)、または30億円としており、取得期間は3月7日から4月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的資本政策の遂行を可能とするために取得するとしている。

■ヤマト <1967>  1,529円  +39 円 (+2.6%)  本日終値

ヤマト<1967>が後場終盤に上げ幅を拡大。午後3時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を531億3000万円から535億5000万円(前期比10.9%増)へ、営業利益を39億2000万円から43億8000万円(同2.4倍)へ、純利益を29億4000万円から36億円(同2.4倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を35円から45円へ引き上げたことが好感された。建設需要が堅調に推移するなか、前期末から受注体制の見直しや収益に対する意識改革、低採算案件の基準などの見直しに取り組んだことに加えて、工業化の推進による工事原価低減により利益率が改善していることが利益を押し上げる。また、政策保有株式の一部売却を進め、投資有価証券売却益を特別利益に計上することも寄与する。なお、配当予想の増額は、業績予想の上方修正に伴い普通配当を5円増額するとともに、今年10月に創業80周年を迎えることを記念して記念配当5円を実施する。

■京浜急行電鉄 <9006>  1,580.5円  +25.5 円 (+1.6%)  本日終値

京浜急行電鉄<9006>は全般安のなか8日続伸。6日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が5.11%から6.02%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は2月27日となっている。

■TBSホールディングス <9401>  4,294円  +65 円 (+1.5%)  本日終値

TBSホールディングス<9401>は底堅く推移。6日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を406億円から430億円(前期比12.8%増)へ上方修正すると発表した。投資有価証券売却益を計上するため。あわせて配当予想を62円から68円(前期44円)に増額した。これを好感した買いが株価を下支えした。なお、売上高、営業利益の見通しに変更はない。

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