話題株ピックアップ【夕刊】(2):アイスペース、栗田工、森永
■マミーマート <9823> 4,635円 +80 円 (+1.8%) 本日終値
マミーマート<9823>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろに発表した2月度の月次業績で、マミーマート単体の既存店売上高が前年同月比10.8%増と増収基調が続いていることが好感された。なお、同社は1月から月次業績を開示している。
■ispace <9348> 654円 +9 円 (+1.4%) 本日終値
ispace<9348>が3日ぶりに反発。前週末7日の取引終了後、地球及び宇宙環境を再現するデジタルツイン技術や、宇宙ロボット及び宇宙ステーションのオペレーティングシステムの開発を行うスペースデータ(東京都港区)と、戦略的協業の覚書を締結したと発表しており、好材料視された。今回の協業は、月環境の物理シミュレーションを目的としたデジタルツインの構築を目的としたもの。アイスペースの探査ミッションで取得した月面データを活用し、両社で高精度な地形モデルの構築を目指し、更に宇宙ロボットや探査機の動作検証に加え、通信遅延や低重力環境など、月特有の物理シミュレーションを実施できるシステムの開発を行う予定としている。
■栗田工業 <6370> 4,834円 +30 円 (+0.6%) 本日終値
栗田工業<6370>は後場プラスに転じた。正午ごろ、ispace<9348>と月面水処理実証試験装置のペイロード輸送に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表しており、好材料視された。今回の基本合意では、27年以降に実施される月ミッションにおいて、栗田工が開発する月面水処理実証試験装置をアイスペースのランダー(月着陸船)にペイロードとして搭載し、月面までの輸送を実施するための検討を行うもの。栗田工では、これを機に月面での水資源の利活用に向けた取り組みを加速するとしている。
■森永製菓 <2201> 2,511円 +14 円 (+0.6%) 本日終値
森永製菓<2201>が6日続伸。前週末7日の取引終了後に自社株376万2900株(発行済み株数の4.10%)を3月31日付で消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は8801万1638株となる。
■高周波熱錬 <5976> 1,008円 +3 円 (+0.3%) 本日終値
高周波熱錬<5976>がしっかり。前週末7日の取引終了後、自社株264万3500株(発行済み株数の7.12%)を3月21日付で消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3449万5400株となる。
■ブシロード <7803> 524円 +1 円 (+0.2%) 本日終値
ブシロード<7803>が反発。前週末7日の取引終了後、ニンテンドースイッチ向けに人気マンガ「魔法使いの嫁」を題材にしたビジュアルノベルゲーム「魔法使いの嫁 盛夏の幻と夢見る旅路」の制作を発表しており、好材料視された。「魔法使いの嫁」(作:ヤマザキコレ)は13年に連載をスタートし、コミックスの累計部数は1200万部以上、2度のアニメ化などのメディアミックス展開も多数行われている異類婚姻幻想譚。「魔法使いの嫁 盛夏の幻と夢見る旅路」は初のゲーム化となり、発売日など詳細は今後明らかにされる予定だ。
■アイル <3854> 2,151円 -140 円 (-6.1%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
アイル<3854>が続急落。同社は前週末7日の取引終了後、25年7月期第2四半期累計(24年8月~25年1月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比7.8%増の92億4200万円、経常利益は同0.6%減の22億3500万円、最終利益は同3.2%増の15億3700万円となった。計画に対していずれも未達となったほか、増益を見込んでいた経常利益は微減益で着地した形となっており、嫌気されたようだ。システムソリューション事業では前期のサーバー入れ替え特需の反動が想定以上に大きく、ハード関連売上高が計画に届かなかった。人件費の増加も利益を圧迫する要因となった。
■トレファク <3093> 1,668円 -36 円 (-2.1%) 本日終値
トレジャー・ファクトリー<3093>が3日続落。前週末7日の取引終了後に発表した2月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比9.9%増と42カ月連続で前年実績を上回ったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。1月に続き気温が低く推移したことで、冬物衣類や暖房器具などの生活家電の販売が好調だった。また、ブランド品、ホビー用品、スポーツアウトドア用品など多くのカテゴリーでも販売が堅調に推移した。なお、全店売上高は同19.1%増だった。
■DCMホールディングス <3050> 1,416円 -8 円 (-0.6%) 本日終値
DCMホールディングス<3050>が冴えない動き。前週末7日の取引終了後に発表した2月度売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.3%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客数が同7.2%減となったことが響いた。なお、全店売上高は同2.9%減だった。
■Speee <4499> 2,531円 +248 円 (+10.9%) 本日終値
Speee<4499>が急伸。トランプ米大統領が米国時間7日、ホワイトハウスで開いた暗号資産(仮想通貨)に関する会合で、ドルを裏付けとするステーブルコインの市場拡大を後押しする考えを表明した。スピーは子会社のDatachainがステーブルコインを活用した送金インフラの開発などに携わっており、思惑的な資金の流入を誘う格好となったようだ。
株探ニュース