話題株ピックアップ【昼刊】:MTG、モノタロウ、アインHD
■MTG <7806> 2,365円 +400 円 (+20.4%) ストップ高 11:30現在
MTG<7806>が急騰。同社は10日の取引終了後、25年9月期第1四半期(10~12月)の決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、好感されたようだ。今期の売上高予想を従来の見通しから80億円増額して880億円(前期比22.5%増)、最終利益予想を12億円増額して45億円(同97.4%増)に見通しを引き上げた。第1四半期の売上高は前年同期比38.6%増の236億6100万円、最終利益は同5.9倍の23億7500万円だった。国内売り上げが想定を大きく上回り、新商品の売り上げ比率が向上したことで粗利率が改善するなど、好調な業況を踏まえて業績予想を見直した。第1四半期では「ReFa」ブランドでヘアケア商品が大幅な増収を継続。ドライヤーなど新商品が好調に推移した。また「SIXPAD」ブランドでは、リカバリーウェアシリーズがギフト需要を取り込み好調に推移した。
■MonotaRO <3064> 2,593.5円 +171.5 円 (+7.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
MonotaRO<3064>が大幅高で5日ぶりに反発している。10日の取引終了後に発表した2月度売上高が前年同月比11.0%増となり、増収基調が続いていることが好材料視されているようだ。
■アインホールディングス <9627> 4,918円 +298 円 (+6.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
アインホールディングス<9627>は大幅高。10日取引終了後に24年5月~25年1月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比13.7%増の3368億3400万円、営業利益は同12.2%減の125億5400万円と増収減益で着地した。ただ、四半期ベースでみると直近11~1月期が3四半期ぶりの営業増益となっており、足もとの利益改善が材料視され買われているようだ。調剤薬局の運営などを手掛ける主力のファーマシー事業が増収減益となり、全体に影響した。ドラッグストアを運営するリテール事業は好調だった。なお、通期の増収減益見通しに変更はない。
■丸千代山岡家 <3399> 3,680円 +210 円 (+6.1%) 11:30現在
丸千代山岡家<3399>は大幅続伸している。10日の取引終了後に発表した2月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比19.4%増と35カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年と比較してうるう年による日数の影響はあったものの、客数が同17.1%増と好調に推移し引き続き順調としている。
■エターナルG <3193> 2,722円 +143 円 (+5.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
エターナルホスピタリティグループ<3193>が続伸している。同社は10日、子会社鳥貴族が5月1日から「焼鳥屋 鳥貴族」全店で販売価格を値上げすると発表したことが好材料視されている。断続的なコスト上昇が続いていることから、フード・ドリンクやテイクアウトを370円から390円へ、トリキ晩餐会を3700円から3900円へ値上げするという。なお、同件が25年7月期業績に与える影響は軽微としている。
■BASE <4477> 468円 +14 円 (+3.1%) 11:30現在
BASE<4477>が大幅続伸し、昨年来高値を連日で更新した。メルコホールディングス<6676>社長の牧寛之氏がBASEの株式を買い増していたことが10日の取引終了後に明らかとなった。同日に提出された変更報告書によると、牧氏の保有割合は5.40%から8.00%に上昇している。7日付で提出された大量保有報告書において、牧氏が5%を超えて保有していることが判明し、10日の同社株には強い上昇圧力が掛かったが、今後も買い増しが続くことで株式需給が更に引き締まるとの思惑もあって、一段と株価水準を切り上げた。変更報告書における保有目的の項目では、「支配権プレミアムの獲得を目標に、安定株主として保有する」との意向を示しつつ、「目標に対して経営陣から賛同を得られない場合は売却することがある」と記載している。
■パンパシHD <7532> 3,972円 +102 円 (+2.6%) 11:30現在
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が反発している。10日の取引終了後に発表した2月度の販売高(速報)で、国内リテール事業の既存店売上高は前年同月比5.2%増と33カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。前年がうるう年だった影響があったものの、マジ価格やクーポン企画などmajicaアプリの販促強化により、日常使いの食品や日用消耗品の売り上げが伸長した。なお、全店売上高は同7.3%増だった。
■大本組 <1793> 1,289円 +21 円 (+1.7%) 11:30現在
大本組<1793>が4日ぶりに反発している。10日の取引終了後、自社株400万株(発行済み株数の12.98%)を3月27日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は2679万4280株となる。
■マクドナルド <2702> 5,760円 +30 円 (+0.5%) 11:30現在
日本マクドナルドホールディングス<2702>が続伸している。子会社日本マクドナルドが10日、3月12日から単品を中心に一部メニューを10~30円値上げすると発表したことが好材料視されている。エネルギーコストや物流費、人件費などの上昇を価格に転嫁する。値上げにより「ハンバーガー」は170円から190円へ、「チーズバーガー」は200円から220円へ、「マックフライポテト」Sサイズは190円から200円になる。一方で、サイドメニューとドリンクMサイズが付いて手軽に楽しめる500円台のバリューセットラインアップに、「ハンバーガー」を加えお得感のあるメニューも打ち出しており、顧客離れを防ぐ方針だ。
■みずほFG <8411> 3,890円 -224 円 (-5.4%) 11:30現在
みずほフィナンシャルグループ<8411>が大幅に3日続落し、下落率は一時6%を超えた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>も大きく株価水準を切り下げ、銀行株が軒並み安となっている。10日の米株式市場で主要株価指数が急落するなか、ハイテク株とともにゴールドマン・サックス・グループ<GS>やJPモルガン・チェース<JPM>など金融株も軒並み大幅安となった。米国の景気減速懸念を背景に米金融セクターには逆風が吹きつけており、日本の銀行株にも下押し圧力を掛けた。リスク回避ムードが強まりマーケットでは質への逃避も鮮明となっており、11日の円債市場で債券先物は急騰し、長期金利は急低下している。直近の国内金利の上昇が一服したことも、国内銀行株からの資金流出を促す要因となったとみられている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,733.5円 -95.5 円 (-3.4%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>は反落。前日の米国株市場でNYダウやナスダック指数など主要株価指数が急落したことで、東京市場でも主力銘柄中心にリスク回避目的の売りが噴出している。そのなか、外国為替市場では1ドル=146円台まで急速に円高方向に振れており、輸出採算悪化への警戒感が同社株など自動車セクターへの売りにつながっている。また、同社は前日の夕方からきょう午前までの一部組み立て工場の稼働を停止することを発表している。取引先の中央発條<5992>で発生した爆発事故に伴う部品欠品の影響によるもので、これもネガティブ視されているもようだ。
■マクニカHD <3132> 1,913.5円 -6 円 (-0.3%) 11:30現在
マクニカホールディングス<3132>は反落も底堅い動きとなっている。10日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツによる株式の保有割合が5.01%と新たに5%を超えたことが判明し、需給思惑的な買いが下値に入っているようだ。保有目的は、株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて長期的に保有することとしており、またコーポレートガバナンスや取締役会の構成、経営、事業、財務状況及び戦略に関して建設的な対話を求めていく可能性があるとしている。なお、報告義務発生日は3月3日としている。
■久光製薬 <4530> 4,101円 -10 円 (-0.2%) 11:30現在
久光製薬<4530>は反落している。10日の取引終了後、31年2月期までの5カ年で、営業キャッシュフロー及び金融資産の活用による2500億円以上を原資として、成長投資に2000億円及び株主還元に500億円以上(配当・自己株式取得)を実施すると発表。朝方はこれを好感する形で高く始まったものの、全般安を受けてツレ安する格好となっているようだ。
■ジィ・シィ企画 <4073> 608円 +100 円 (+19.7%) ストップ高 11:30現在
ジィ・シィ企画<4073>は動意づいている。10日取引終了後、トランザクション・メディア・ネットワークス<5258>との資本・業務提携を深化させると発表した。今後更に両社の技術やノウハウを生かし、金融やマーケティング事業領域で新たなサービス開発を行うなどイノベーションを加速させていく構え。これに伴い、TMNは市場外の相対取引でジィ・シィ株を追加取得し、保有株数を37万2000株から50万8000株に引き上げる。取得後、TMNは筆頭株主となる見通し。
■高田工業所 <1966> 1,516円 +97 円 (+6.8%) 11:30現在
高田工業所<1966>は続伸。10日取引終了後、日揮ホールディングス<1963>傘下の日揮と資本・業務提携すると発表した。2023年から協業している日揮との連携を一層強化するため。これに伴い、日揮は高田工が実施する第三者割当増資を引き受けるとともに、高田工の既存株主から市場外の相対取引で株式を取得する。日揮は高田工株を約2割保有する筆頭株主となる見通し。これが買い材料視されている。
■サンオータス <7623> 721円 +100 円 (+16.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
サンオータス<7623>がストップ高の721円水準でカイ気配となっている。10日の取引終了後、MBOの一環として、筆頭株主であり創業家一族の資産管理会社である太田興産(横浜市港北区)が、同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の835円にサヤ寄せする格好となっている。非公開化により中長期的な視点から抜本的かつ機動的な経営戦略を迅速に実践することなどが狙い。買付予定数は184万143株(下限76万1600株、上限設定なし)で、買付期間は3月11日から4月22日までを予定している。またTOB成立後、サンオータス株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を3月10日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
●ストップ高銘柄
インタートレード <3747> 530円 +80 円 (+17.8%) ストップ高 11:30現在
内外トランスライン <9384> 3,705円 +700 円 (+23.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース