東京株式(前引け)=大幅反落、米株安受け一時3万6000円割れ

市況
2025年3月11日 11時49分

11日前引けの日経平均株価は前営業日比645円70銭安の3万6382円57銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は11億6068万株、売買代金概算は2兆7951億円。値上がり銘柄数は220、対して値下がり銘柄数は1383、変わらずは34銘柄だった。

きょう前場の東京株式市場は朝方から広範囲に売りが広がり、日経平均株価は一時1000円を超える下げで3万5000円台まで売り込まれる場面があった。その後はショートカバーが入り下げ渋ったものの、600円超の下げで前場の取引を終えている。米経済の減速懸念が高まるなか、トランプ米大統領が米メディアのインタビューで米景気後退の可能性を明確に否定しなかったことが嫌気され、前日の米株市場はNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落した。足もと外国為替市場で円高が進んだこともあり、半導体や自動車など主力株を中心にリスク回避ムードに覆われる形となった。銀行や証券、保険など金融セクターへの売りも目立つ。プライム市場全体の84%の銘柄が下落した。

個別ではIHI<7013>、三菱重工業<7011>など防衛関連が売られ、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体関連も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが値を下げ、トヨタ自動車<7203>なども下値を探った。フジクラ<5803>の下げも目立つ。半面、ダイキン工業<6367>が頑強な値動き。日本郵船<9101>も強さを発揮している。MonotaRO<3064>が大幅高に買われ、GMOインターネットグループ<9449>も物色人気。

出所:MINKABU PRESS

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