話題株ピックアップ【夕刊】(2):あすか薬HD、アシックス、大本組
■あすか薬HD <4886> 2,265円 +51 円 (+2.3%) 本日終値
あすか製薬ホールディングス<4886>が底堅い。同社は10日の取引終了後、スペインのInsud Pharma社が保有する産婦人科領域の新規薬剤であるドロスピレノン製剤について、国内で臨床試験を開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。あすか製薬が月経困難症を適応として国内において開発を進める。
■アシックス <7936> 3,068円 +61 円 (+2.0%) 本日終値
アシックス<7936>が堅調推移。SMBC日興証券が10日、アシックスの目標株価を3400円から4200円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続する。24年12月期の業績について、エントリーモデルの絞り込みで粗利率を改善しつつ、「オニツカタイガー」などスニーカー類の売り上げモメンタムを加速させたと評価。そのうえで、ブランド認知度が向上するスニーカーや、強化中のテニス関連、日本国内での収益性の改善など、引き続き成長余地は残されているとの見方を示した。同証券はアシックスの26年12月期営業利益予想を1357億円から1472億円に引き上げている。
■大本組 <1793> 1,288円 +20 円 (+1.6%) 本日終値
大本組<1793>が4日ぶりに反発。10日の取引終了後、自社株400万株(発行済み株数の12.98%)を3月27日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は2679万4280株となる。
■イチネンHD <9619> 1,741円 +25 円 (+1.5%) 本日終値
イチネンホールディングス<9619>は全般安にツレ安する形で安く始まったものの、その後プラスに転じた。10日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を30円から37円へ増額修正したことが好材料視された。6月に創業95周年を迎えることを記念して、4円の記念配当を実施する。年間配当は70円となり、前期実績(年60円)に対して10円の増配となる。
■みずほFG <8411> 3,962円 -152 円 (-3.7%) 本日終値
みずほフィナンシャルグループ<8411>が大幅に3日続落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>も大きく株価水準を切り下げ、銀行株が軒並み安となった。10日の米株式市場で主要株価指数が急落するなか、ハイテク株とともにゴールドマン・サックス・グループ<GS>やJPモルガン・チェース<JPM>など金融株も軒並み大幅安となった。米国の景気減速懸念を背景に米金融セクターには逆風が吹きつけており、日本の銀行株にも下押し圧力を掛けた。リスク回避ムードが強まりマーケットでは質への逃避も鮮明となっており、11日の円債市場で債券先物は急騰し、長期金利は急低下している。直近の国内金利の上昇が一服したことも、国内銀行株からの資金流出を促す要因となったとみられている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,754.5円 -74.5 円 (-2.6%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>は反落。前日の米国株市場でNYダウやナスダック指数など主要株価指数が急落したことで、東京市場でも主力銘柄中心にリスク回避目的の売りが噴出している。そのなか、外国為替市場では1ドル=146円台まで急速に円高方向に振れており、輸出採算悪化への警戒感が同社株など自動車セクターへの売りにつながっている。また、同社は前日の夕方からきょう午前までの一部組み立て工場の稼働を停止することを発表している。取引先の中央発條<5992>で発生した爆発事故に伴う部品欠品の影響によるもので、これもネガティブ視されているもようだ。
■久光製薬 <4530> 4,080円 -31 円 (-0.8%) 本日終値
久光製薬<4530>は反落。10日の取引終了後、31年2月期までの5カ年で、営業キャッシュフロー及び金融資産の活用による2500億円以上を原資として、成長投資に2000億円及び株主還元に500億円以上(配当・自己株式取得)を実施すると発表。朝方はこれを好感する形で高く始まったものの、全般安を受けてツレ安する格好となったようだ。
■AIFCG <254A> 1,529円 +300 円 (+24.4%) ストップ高 本日終値
AIフュージョンキャピタルグループ<254A>は後場ストップ高。午後1時ごろ、今年1月に開示した暗号資産投資事業の開始に関するリリースで示した事業方針に基づき、第一弾として総額5億円をメドにビットコインを購入すると発表した。投資日は11日以降で、投資方針は中長期で保有を行うという。これを材料視した買いが集まった。
株探ニュース