話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジィ・シィ、サンオータス、クリアル

注目
2025年3月11日 15時48分

■ジィ・シィ企画 <4073>  608円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

ジィ・シィ企画<4073>は動意。10日取引終了後、トランザクション・メディア・ネットワークス<5258>との資本・業務提携を深化させると発表した。今後更に両社の技術やノウハウを生かし、金融やマーケティング事業領域で新たなサービス開発を行うなどイノベーションを加速させていく構え。これに伴い、TMNは市場外の相対取引でジィ・シィ株を追加取得し、保有株数を37万2000株から50万8000株に引き上げる。取得後、TMNは筆頭株主となる見通し。

■サンオータス <7623>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値

サンオータス<7623>がストップ高。10日の取引終了後、MBOの一環として、筆頭株主であり創業家一族の資産管理会社である太田興産(横浜市港北区)が、同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の835円にサヤ寄せする格好となった。非公開化により中長期的な視点から抜本的かつ機動的な経営戦略を迅速に実践することなどが狙い。買付予定数は184万143株(下限76万1600株、上限設定なし)で、買付期間は3月11日から4月22日までを予定している。またTOB成立後、サンオータス株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を3月10日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■クリアル <2998>  4,055円  +400 円 (+10.9%)  本日終値

クリアル<2998>が後場に上げ幅を急拡大した。11日午後2時、上場以来初となる配当の実施方針と株主優待制度の導入について発表。これを好感した買いが入ったようだ。25年3月期の期末配当として初配30円を実施する予定。また3月末と9月末を基準日とし、100株以上保有する株主を対象に、QUOカード5000円分を贈呈する株主優待制度を導入する。

■高田工業所 <1966>  1,538円  +119 円 (+8.4%)  本日終値

高田工業所<1966>は続伸。10日取引終了後、日揮ホールディングス<1963>傘下の日揮と資本・業務提携すると発表した。2023年から協業している日揮との連携を一層強化するため。これに伴い、日揮は高田工が実施する第三者割当増資を引き受けるとともに、高田工の既存株主から市場外の相対取引で株式を取得する。日揮は高田工株を約2割保有する筆頭株主となる見通し。これが買い材料視された。

■ビューティガレージ <3180>  1,550円  +107 円 (+7.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ビューティガレージ<3180>が大幅続伸。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年5月~25年1月)連結決算は、売上高244億5600万円(前年同期比12.9%増)、経常利益10億1900万円(同13.6%減)と増収減益だったものの、11~1月の売上総利益率が前年同期に比べて改善しており、業績回復への手応えから買われたようだ。物販事業で化粧品・材料が牽引したほか、店舗設計事業で高単価の案件を中心に案件数を伸ばしたことなどが寄与した。また、その他周辺ソリューション事業で各サービスが堅調に推移し、四半期の売上高が6四半期連続で過去最高を更新したことも貢献した。ただ、第3DC(ディストリビューションセンター)開設準備にかかる投資などがあり、販管費が大幅に増加し利益を圧迫した。なお、25年4月期通期業績予想は、売上高339億8700万円(前期比13.9%増)、経常利益18億1500万円(同5.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■nms <2162>  382円  +21 円 (+5.8%)  本日終値

nms ホールディングス<2162>は地合い悪をものともせず物色人気化。大陽線を示現し25日移動平均線との下方カイ離を解消している。製造業向け人材派遣や製造受託サービスを展開するが、アジアを中心に海外展開に積極的で、海外売上高比率は6割超と高い。10日取引終了後、九州地盤の製造派遣会社であるワールドホールディングス<2429>と資本・業務提携を行うことを発表、これに伴う業容拡大期待が投資資金の流入を促した。

■ファインデックス <3649>  709円  +29 円 (+4.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

ファインデックス<3649>が続伸。10日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を133万3300株(発行済み株数の5.19%)、または10億円としており、取得期間は3月14日から12月7日まで。株主への利益還元の強化とともに、資本効率の向上及び機動的な資本政策の遂行を図ることが目的としている。

■ビーアンドピー <7804>  2,089円  +78 円 (+3.9%)  本日終値

ビーアンドピー<7804>が全般地合い悪に抗して上値指向を明示。前日は昨年来高値更新後に利食われ陰線を引いたが、きょうは改めて買いが優勢となり一時2100円まで上値を伸ばし新高値をつけた。同社はインクジェットプリンターを使った販促用広告や壁紙などのインテリア商品を手掛けるほか、電子広告分野にも参入している。10日取引終了後に25年10月期第1四半期(24年11月~25年1月)決算を発表した。前期単独決算のため単純比較はできないが、営業利益は前年同期実績の9700万円から55%アップの1億5000万円と大幅な伸びを達成している。PERなど株価指標面でも割安で、これを評価する買いを呼び込んだ。

■クロスマーケ <3675>  714円  +25 円 (+3.6%)  本日終値

クロス・マーケティンググループ<3675>が地合い悪のなかで4日続伸。ネットリサーチを祖業に、最近はデジタルマーケティングなど高付加価値化に傾注し収益成長路線に復帰している。25年6月期は営業利益段階で前期比63%増の30億円予想と3期ぶり最高益更新を見込むなど絶好調で、トランプ米政権下での関税政策の影響を受けにくい内需好業績株として注目されているもよう。時価予想PERは依然として7倍強にとどまっている。2月中旬の上期決算発表を受けいったんマドを開けて売られた後、好実態を見直す形で買い直された経緯がある。その後は今月4日ザラ場に649円まで水準を切り下げる場面があったが、そこで売り物が切れた形となり戻り足が鮮明だ。テクニカル的にも日足陽線を連続して示現するなど、継続的な実需買いが入っていることをうかがわせる値運びとなっている。

■日本電計 <9908>  1,860円  +54 円 (+3.0%)  本日終値

日本電計<9908>が後場急上昇しプラスに転じた。午後1時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1100億円から1185億円(前期比9.2%増)へ、営業利益を35億円から44億5000万円(同0.4%増)へ、純利益を24億円から29億5000万円(同0.1%増)へ減益予想から一転して増益予想に上方修正するとともに、期末配当予想を42円から47円へ引き上げたことが好感された。国内において設備投資や研究開発投資が底堅く推移するなか、顧客の動向をしっかりと捕捉することで、計画した以上に受注高を増やしたことが要因としている。なお、年間配当予想は87円となり、前期実績(80円)に対しては7円の増配になる。

●ストップ高銘柄

内外トランスライン <9384>  3,705円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

インタートレード <3747>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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