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話題株ピックアップ【昼刊】:楽天銀、三菱重、エニマインド

注目
2025年3月12日 11時38分

■楽天銀行 <5838>  6,000円  +369 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

楽天銀行<5838>が続急伸し上場来高値を更新した。住信SBIネット銀行<7163>も大幅高となっている。11日の米国市場では、米国が示した30日間の停戦案をウクライナが受け入れたことで地政学リスクが後退したとの見方が広がり、安全資産の国債が売られ米長期金利は上昇した。日本国内では12日、日銀の植田和男総裁が衆院財務金融委員会に出席し、日本の長期金利に関し、「市場の見方とわれわれの見方に大きな齟齬はない」と発言。日銀が追加利上げに踏み切るとの思惑が広がった。国内長期金利の上昇期待が強まり、利ザヤ改善期待から銀行株を選好する姿勢が広がっている。なかでもネット銀は業務コストが相対的に低く、預金獲得力を強みとしており、利益獲得の原資をネット上で集めて貸し出しに回すことなどを通じ、地銀と比べて収益を拡大しやすい事業構造にあるとされる。楽天銀に対しては直近で外資系証券会社の目標株価引き上げもあった。これらを背景に全体相場の調整に一服感が出たなかで、ネット銀大手2社の株式に買い向かう姿勢が強まったようだ。

■三菱重工業 <7011>  2,439.5円  +124.5 円 (+5.4%)  11:30現在

三菱重工業<7011>がマドを開けての大陽線で4日ぶりに大きく切り返している。防衛関連の中核銘柄で個人投資家からの人気も高い。前週末からの直近3営業日は利益確定売りに押されていたが、目先筋の売りが一巡し、きょうはプライム市場で売買代金トップとなり活況高の様相を呈している。ウクライナとロシアの戦争に関して一時的に停戦する方向にあるが、「マーケット側に地政学リスクが緩和したという認識は乏しい」(中堅証券ストラテジスト)という見方がある。日本にとっては台湾有事への対応が課題視されるなか、トランプ米政権からの防衛コスト増幅に向けた圧力が意識される状況下で、防衛省との取引額で群を抜く三菱重は海外投資家からもマークされやすい。株式需給面での変化も注目されている。直近データ(3月7日現在)で同社株の信用買い残が急減する一方、売り残が増加しており、信用倍率は2.2倍まで急低下している。これを受けて戻り売り圧力の減少を見込んだ買いを誘引している。

■エニマインド <5027>  1,061円  +52 円 (+5.2%)  11:30現在

AnyMind Group<5027>が切り返し急。12日午前9時、韓国のモユム社のベビー用品ブランド「Moyuum」について、インドネシアにおけるEC支援を開始すると発表。今後の収益貢献を期待した買いを誘ったようだ。エニマインドはインドネシアでの主要なECプラットフォームにおけるストアの立ち上げから運用・分析、カスタマーサポートまで幅広い業務をサポートする。生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」を活用したライブコマースなども実施する予定という。

■三菱電機 <6503>  2,679.5円  +118 円 (+4.6%)  11:30現在

三菱電機<6503>が大幅高で3日ぶりに反発している。この日行われた防衛事業説明会で、防衛力の抜本的強化に伴う防衛費増額を背景に、防衛システム事業の受注高・売上高はともに拡大するとしたことが好感されている。また、契約制度改善により、利益率が向上すると見込んでおり、27年3月期に営業利益率10%(25年3月期予想7%)、31年3月期に10%以上を目指すとしている。

■インフォマート <2492>  371円  +12 円 (+3.3%)  11:30現在

インフォマート<2492>はしっかり。午前10時ごろ、内田洋行<8057>傘下の内田洋行ITソリューションズとセールスパートナー契約を締結したと発表した。今後、両社共同でフード業界と建設業界のバックオフィス業務のDX実現を支援していくという。

■物語コーポレーション <3097>  3,470円  +85 円 (+2.5%)  11:30現在

物語コーポレーション<3097>が3連騰。75日移動平均線を昨年12月中旬以来約3カ月ぶりにブレークするとともに、1月28日と2月10日につけた3450円どころのダブルトップを上抜いたことで注目度が高まっている。「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などのブランドで飲食店を全国展開しており、新規出店の加速に加えインバウンド消費の恩恵を享受し売り上げの伸びが顕著となっている。11日に発表した2月度月次売上高は全店ベースで前年同月比10.2%増と2ケタ伸長を果たした。これを好感する形で投資資金の流入に勢いが増している。

■ライフネット生命保険 <7157>  1,701円  +38 円 (+2.3%)  11:30現在

ライフネット生命保険<7157>は堅調。11日取引終了後、2月の業績速報を発表した。月末の団体信用生命保険を含む保有契約年換算保険料は前年同月比20%増の339億5300万円だった。

■アズワン <7476>  2,422.5円  +39 円 (+1.6%)  11:30現在

アズワン<7476>が反発している。11日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を29円から34円へ引き上げたことが好感されている。年間配当予想は62円となり、前期に比べて実質6円の増配になる。同時に株主優待制度を一部変更すると発表した。25年9月末を基準日とする株主から「継続保有期間半年以上」の要件を追加する。

■日産自動車 <7201>  442.9円  +3.8 円 (+0.9%)  11:30現在

日産自動車<7201>は小動き。11日の取引終了後、4月1日付でチーフ・プランニング・オフィサーを務めるイヴァン・エスピノーサ氏が社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する人事を発表した。内田誠社長兼CEOは退任する。経営体制の刷新を打ち出したものの、市場の反応は限られた。新たなトップとなるエスピノーサ氏の経営方針を見極めたいとのムードが優勢となっている。

■日本製鉄 <5401>  3,391円  +23 円 (+0.7%)  11:30現在

日本製鉄<5401>、JFEホールディングス<5411>など鉄鋼株は売り買い交錯も強含みで推移している。トランプ米政権は鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課す措置を、きょうにもすべての国を対象に発動する見通しにあり、東京市場でもこれに伴う鉄鋼メーカーの業績に与える影響が懸念視されている。日本からは武藤経済産業相が現地時間10日に米国に渡り、米商務長官と会談するなど日本をその対象から外すよう要望したが、その言質は得られなかった経緯がある。ただ、鉄鋼株には事前に貸株調達などによる空売りも入っているもようで、下値抵抗力も発揮されやすい状況にあるようだ。

■青山財産ネットワークス <8929>  1,867円  +9 円 (+0.5%)  11:30現在

青山財産ネットワークス<8929>が7日ぶりに反発している。11日の取引終了後に発表した27年12月期を最終年度とする中期経営計画で年平均10%の安定的営業利益成長を目指すとしたことが好感されている。

■三井ハイテック <6966>  740円  -95 円 (-11.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

三井ハイテック<6966>が急落している。同社は11日の取引終了後、25年1月期の連結決算発表にあわせ、26年1月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比26.3%減の90億円を見込む。大幅減益の計画が示されたことを受け、失望売りが膨らんだようだ。今期の売上高は同7.0%増の2300億円と予想する。モーターコアの需要は堅調に推移する見通しで、リードフレーム需要も緩やかな回復を想定する。一方、電機部品で成長に向けた先行投資を実施する方針。投資コストの増加が利益を圧迫する要因となる。設備投資額は前期比201億円増の450億円を計画する。年間配当予想は18円。前期は株式分割を考慮したベースで年間17円60銭だった。25年1月期の売上高は前の期比9.7%増の2148億9000万円、営業利益は同11.6%減の160億1700万円、最終利益は同21.4%減の122億1900万円だった。加えて、同社は新たな中期経営計画を策定したと開示。28年1月期に売上高を3100億円、営業利益を235億円、ROE(自己資本利益率)を12%以上(25年1月期は11.8%)に伸ばす目標を掲げた。

■東海リース <9761>  2,180円  +337 円 (+18.3%)  11:30現在

東海リース<9761>が急騰している。11日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を173億1000万円から184億100万円(前期比7.1%増)へ、営業利益を6億2000万円から13億3300万円(同33.6%増)へ、純利益を4億2000万円から9億1600万円(同35.7%増)へ減益予想から一転して増益予想へと上方修正し、あわせて期末配当予想を40円から60円へ引き上げたことが好感されている。販売価格の改定などによる受注単価のアップにより、売上高が従来予想を上回る見通しであることに加えて、原価率が想定よりも改善していることが要因としている。なお、年間配当予想は120円(前期60円)となる。

■リボミック <4591>  120円  +14 円 (+13.2%)  11:30現在

リボミック<4591>に大口の買い注文が入りカイ気配スタート。同社は東京大学発の創薬ベンチャーでリボ核酸(RNA)を使った分子ターゲット薬(アプタマー薬)の開発を行っている。株価は100円台近辺でもみ合いを続けてきたが、にわかに動兆をみせている。11日取引終了後、味の素<2802>との共同研究開発に伴う抗体Fc領域融合を用いた動態延長技術の開発と核酸アプタマーと免疫グロブリンのFc領域とのコンジュゲート及びその血中半減期延長に関する特許を出願したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。今回特許出願された技術は、従来のポリエチレングリコール(PEG)修飾技術に代わり、核酸アプタマーを用いた次世代医薬品の薬物動態を画期的に向上させる可能性があり、同社ではこの技術によって核酸アプタマーが抗体医薬と同等な血中滞留性を獲得できれば、アプタマー医薬品開発の飛躍的な発展が期待できるとの認識を示している。

■ReYuu Japan <9425>  516円  +52 円 (+11.2%)  11:30現在

ReYuu Japan<9425>が大幅に3日続伸となっている。同社は11日取引終了後、25年10月期第1四半期(24年11月~25年1月)の単独決算を発表。営業損益が400万円の赤字(前年同期は3200万円の赤字)に縮小したことが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は前年同期比11.0%増の13億8200万円で着地。リユースモバイル市場の拡大を背景に、中古モバイル端末の販売台数や売り上げが前年同期に比べて増加したほか、販管費を削減したことが奏功した。なお、通期業績予想については未定としている。

●ストップ高銘柄

ジィ・シィ企画 <4073>  708円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在

Synspective <290A>  726円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

REVOLUTION <8894>  145円  -50 円 (-25.6%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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