13日の株式相場見通し=続伸、米ハイテク株高を受け強調展開か

市況
2025年3月13日 8時00分

13日の東京株式市場は前日に続き頑強な地合いとなることが予想され、日経平均株価は続伸し3万7000円台近辺で売り買いを交錯させる展開が予想される。ここ最近下値を探る動きを強いられていた欧州株市場だが、前日は高安まちまちながら主要国の株価は堅調に推移した。独DAXが4日ぶりに反発し1.5%高に買われたほか、仏CAC40、英FTSE100なども切り返す展開となっている。ドイツでは防衛大手ラインメタルが好決算を材料に買われ、市場センチメント改善に貢献した。一方、米国株市場ではダウが3日続落となったものの、後半下げ渋り下げ幅は100ドル未満にとどまった。また、ハイテク株に強い動きを示すものが目立ち、ナスダック総合株価指数は終始プラス圏で推移し、200ポイントあまり上昇して引けている。朝方取引開始前に開示された2月の米消費者物価指数(CPI)は事前コンセンサスを下回り5カ月ぶりに減速を示した。米インフレに対する警戒感が後退し株式市場には追い風材料となったが、そうしたなかも米長期金利が強含みで推移したことから、CPIを好感する買いは限定的だった。一方、個別にエヌビディア<NVDA>やテスラ<TSLA>などが大幅に株価を上昇させたことは、リスク選好ムードを後押しした。東京市場では、前日に日経平均が反発したものの取引終盤に値を消し、上げ幅はわずかにとどまっていた。しかし、きょうはその分だけ上値余地が広がりそうで、堅調な地合いが想定される。あすは株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(メジャーSQ)算出日にあたることで、先物主導で不安定な値動きとなることも予想され、ここ上下にボラティリティの高まっている為替市場の動向も注視されそうだ。

12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比82ドル55セント安の4万1350ドル93セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同212.355ポイント高の1万7648.450だった。

日程面では、きょうは週間の対外・対内証券売買契約、2月の投信概況がなど。海外では1月のユーロ圏鉱工業生産指数、2月の米生産者物価指数(PPI)、週間の米新規失業保険申請件数など。

出所:MINKABU PRESS

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