17日の株式相場見通し=続伸、欧米株全面高受け買い戻し続く
17日の東京株式市場は前週末に続き買い戻し優勢の地合いとなり、日経平均株価は続伸する可能性が高い。3万7000円台半ばまで水準を切り上げる場面がありそうだ。前週末は欧州株市場が全面高様相となったほか、米国株市場も主要株価指数が揃って大幅高に買われた。欧州株市場では独DAXが1.9%高と大きく水準を切り上げた。独防衛大手のラインメタルが活況高となり、市場センチメントを強気に傾けている。このほかフランスでもタレスなど防衛関連株の上昇が目立ち、全体相場を押し上げた。一方、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数が高く始まった後も株価水準を切り上げる展開となった。特にハイテク株が強い動きでナスダック指数は2.6%高と上げ足の強さが目立っている。短期間で大きく下げた反動からリバウンド狙いの押し目買いやショート筋の買い戻しが活発だった。懸念材料の一つとなっていた連邦政府のつなぎ予算を巡っては、下院で可決した延長法案が上院でも可決する可能性が高まり、政府機関の一部閉鎖が回避される見通しとなったことが好感された。なお、経済指標では3月のミシガン大学消費者態度指数が57.9と3カ月連続で悪化し2年4カ月ぶりの低水準だったほか、予想インフレ率も同じく2年4カ月ぶりの高い水準となったことはネガティブ材料だが、この日はその影響は限定的だった。東京市場では欧米株高を引き継いで、空売り筋のショートカバーが日経平均を押し上げそうだ。ただ、今週は米国でFOMC、日本では日銀金融政策決定会合を控えるなど中銀ウィークということもあって、高値圏ではその結果を見極めたいとの思惑が上値を重くする可能性もあり、買い一巡後の株価動向が注目される。
14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比674ドル62セント高の4万1488ドル19セントと5日ぶり急反発。ナスダック総合株価指数は同451.072ポイント高の1万7754.086だった。
日程面では、きょうは2月の中国70都市の新築住宅価格動向・中国小売売上高・中国工業生産高・中国不動産開発投資・中国固定資産投資のほか、1月の米企業在庫、2月の米小売売上高、3月のNY連銀製造業景況感指数、3月のNAHB住宅市場指数が注目される。