話題株ピックアップ【昼刊】:菱友システム、三菱重、アドテスト
■菱友システムズ <4685> 6,750円 +840 円 (+14.2%) 11:30現在
菱友システムズ<4685>がマドを開けて急騰、14%を超える上昇で25日移動平均線との下方カイ離を一気に解消する動きをみせている。三菱重工業<7011>を筆頭株主とする情報システム開発会社で、防衛・航空宇宙関連向けに高度な解析シミュレーションサービスが会社側想定を上回る好調で推移している。三菱重を主要取引先としており、防衛予算拡大の中で今後活躍余地が高まりそうだ。25年3月期は営業3割増益予想で過去最高利益を大幅に更新する見通し。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり上値が軽い。
■三菱重工業 <7011> 2,837円 +281 円 (+11.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
三菱重工業<7011>が上値指向鮮明。11%を超える上昇できょうで4日続伸となり、今月7日につけた上場来高値2597円を払拭し上場来高値を更新した。世界的な国防費増強の流れを受け、欧米各国の株式市場で防衛関連株への人気が顕著となっている。前週末はドイツのラインメタルやフランスのタレスなど防衛大手が買われたほか、米国では防衛分野のビッグデータ解析を手掛けるパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が8.3%高と大幅高をみせている。東京市場でも防衛予算枠拡大の動きを背景に、防衛省との取引額で群を抜く三菱重をシンボルストックとして関連銘柄への物色の矛先が改めて強まっている。
■第四北越FG <7327> 3,245円 +240 円 (+8.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
第四北越フィナンシャルグループ<7327>と群馬銀行<8334>が大幅高となった。日経ビジネスが14日、「新潟県を地盤とする第四北越フィナンシャルグループ(FG)の第四北越銀行と群馬県の群馬銀行が経営統合に向けて協議していることが3月14日、日経ビジネスと日経クロステックの取材で分かった」と報じた。報道に反応した買いが株価を押し上げたようだ。記事によると、両行が共通の持ち株会社にぶら下がる方向で、具体的な枠組みなどについて調整しているもようという。第四北越FGは17日、報道を受けて「従前より、経営統合を含めた経営戦略について検討を行っているが、現時点で決定している具体的な事実はない」とするコメントを開示した。群馬銀も同じ趣旨のコメントを同日に公表している。
■ジャックス <8584> 4,100円 +260 円 (+6.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
ジャックス<8584>が大幅反発している。前週末14日の取引終了後、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>子会社の三菱UFJ銀行と資本・業務提携を締結し、同行を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表したことが好感されている。998万831株を1株3916円で発行し、差引手取概算額で388億円を調達する。払込期間は4月1日から6月30日まで。調達した資金は、M&Aなど国内外の成長投資や事業構造改革、戦略的なシステム投資などに充てられる。なお、第三者割当後の三菱UFJ銀行の出資比率は20.20%から38.01%になる。ジャックスは同時に、28年3月期に営業収益2045億円(25年3月期予想1890億円)、最終利益230億円(同165億円)を目指す中期経営計画を発表した。三菱UFJグループとの連携とM&Aによる成長戦略の加速などに取り組むとしている。
■日本アビオニクス <6946> 2,657円 +148 円 (+5.9%) 11:30現在
日本アビオニクス<6946>が4連騰で上げ足を加速させている。一時151円高の2660円まで上値を伸ばし、年明け早々の1月8日につけた高値2655円を上回り、今年に入ってからの高値をつける場面があった。防衛関連株としてにわかに頭角を現している。レーダー装置などをはじめとする電子機器など陸・海・空の自衛隊向け防衛装備品が高水準の需要を獲得している。27年度までの5カ年防衛力整備計画では総額約43兆円と前5カ年計画比で約26兆円も予算枠の拡大が計画されており、同社にも中期的な活躍期待が高まっている。特に、防衛業界の双璧である三菱重工業<7011>とNEC<6701>を主要販売先としていることでその成長性が担保されている面もある。株価は2月に調整局面があったものの、3月中旬以降の切り返しで、再び日足一目均衡表の雲を大きく突き抜けており、テクニカル的にも波動の強さを示している。
■Gセキュリ <4417> 5,450円 +300 円 (+5.8%) 11:30現在
グローバルセキュリティエキスパート<4417>が大幅高で4日続伸している。前週末14日の取引終了後、5月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。
■ラクス <3923> 2,019.5円 +98.5 円 (+5.1%) 11:30現在
14日に発表した「2月売上高は25.3%増」が買い材料。また、同日発表した「カオナビ株売却益14.9億円が発生」も買い材料となった。カオナビ <4435> 株へのTOBに応募。26年3月期に売却益約14.9億円を特別利益に計上する。
■フェローテク <6890> 2,958円 +92 円 (+3.2%) 11:30現在
フェローテックホールディングス<6890>が大幅高で8日続伸している。前週末14日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、旧村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.32%となり、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は3月7日としている。
■アドバンテスト <6857> 8,430円 +185 円 (+2.2%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体主力株への買いが優勢となっている。前週末の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大きく水準を切り上げたが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇率は3.3%高とそれらを更に大きく上回った。また、シンボルストックに位置付けられるエヌビディア<NVDA>は5.3%高と急騰した。これを受けて東京市場でもエヌビディアのGPU向けにテスターを納入するアドテストをはじめ半導体製造装置関連の大手メーカーに投資資金が流入している。
■QPS研究所 <5595> 970円 +9 円 (+0.9%) 11:30現在
QPS研究所<5595>が続伸している。この日、ロケット・ラボUSA<RKLB>が15日に打ち上げたロケット「エレクトロン」によって、小型SAR(合成開口レーダー)衛星「QPS-SAR9号機」が同日午前9時55分(日本時間)に軌道投入されたと発表しており、好材料視されている。同社の商用機としては5機目の打ち上げ成功となる。なお、同件が25年5月期業績に与える影響は軽微としている。
■ZOZO <3092> 4,480円 +9 円 (+0.2%) 11:30現在
ZOZO<3092>が4日ぶりに反発している。前週末14日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。
■天馬 <7958> 3,115円 +504 円 (+19.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
天馬<7958>がストップ高カイ気配。前週末14日の取引終了後、創業家の資産管理会社が同社に対し、非公開化をするための取引の一環としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株3580円で、天馬の株価はこれにサヤ寄せする動きとなった。買付予定数の下限は676万4800株(所有割合33.52%)で、上限は設定しない。買付期間は3月17日から4月28日まで。MBO(経営陣が参画する買収)の実施に伴うTOBが成立した場合、所定の手続きを経て天馬は上場廃止となる見通し。東京証券取引所は3月14日付で天馬を監理銘柄(確認中)に指定した。
■スバル興業 <9632> 3,085円 -240 円 (-7.2%) 11:30現在
14日に決算を発表。「今期経常は7%減益へ」が嫌気された。
スバル興業 <9632> [東証S] が3月14日大引け後(16:00)に決算を発表。25年1月期の連結経常利益は前の期比1.5%減の48.7億円になり、26年1月期も前期比7.1%減の45.2億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。
■バリューゴルフ <3931> 1,285円 +266 円 (+26.1%) 一時ストップ高 11:30現在
バリューゴルフ<3931>は物色人気を集めている。前週末14日取引終了後、26年1月期連結業績予想について売上高を前期比9.0%増の45億円、営業利益を同99.9%増の1億8000万円と発表。あわせて株主優待制度の拡充を発表しており、これらが好感されている。配当予想は前期比据え置きの25円とした。同時に発表した25年1月期決算は売上高が前の期比12.8%増の41億2700万円、営業利益が同46.0%増の9000万円だった。ゴルフ予約サービス「1人予約ランド」などを運営する主力のゴルフ事業が堅調に推移した。株主優待については、今年7月分から保有株式数に応じた区分を「200株以上~499株未満」「500株以上」の2つ設け、継続保有期間の条件を廃止した。現行では「500株以上」かつ「1年以上継続保有」が優待の対象条件になっている。
■アシロ <7378> 1,817円 +303 円 (+20.0%) 一時ストップ高 11:30現在
アシロ<7378>はカイ気配スタート。前週末14日取引終了後に24年11月~25年1月期連結決算を発表し、売上高は15億8100万円(前年同期比63.7%増)、営業損益は4億600万円の黒字(前年同期1億400万円の赤字)だった。黒字転換を評価した買いが膨らんでいる。主力のメディア事業でリーガルメディアの掲載枠数や掲載顧客数が増加し、掲載料収入が伸びた。弁護士や公認会計士の人材紹介サービスなどを提供するHR事業も好調だった。なお、通期の増収増益見通しに変更はない。
■エコナビスタ <5585> 2,116円 +400 円 (+23.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
エコナビスタ<5585>がストップ高の2116円水準でカイ気配となっている。エーザイ<4523>が前週末14日の取引終了後、エコナビスタの完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2190円にサヤ寄せする格好となっている。エーザイは現在、エコナビスタ株式を保有していないが、認知症プラットフォームの構築に向けて事業活動を進めるなか、ライフリズムナビを手掛けるエコナビスタを完全子会社化することでエーザイの顧客接点を活用した「ライフリズムナビ+Dr.」の普及拡大やエコナビスタの顧客接点を活用したMCI(軽度認知障害)・認知症の予防や早期受診につながる仕組みの構築、在宅向け「ライフリズムナビ」による在宅介護市場への貢献拡大などのシナジーが期待できるという。買付予定数は730万4743株(下限486万9800株、上限設定なし)、買付期間は3月17日から5月7日までを予定している。また、TOB成立後、エコナビスタ株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を3月14日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、エコナビスタは今回のTOBに対し、賛同の意見を表明している。
●ストップ高銘柄
ぷらっとホーム <6836> 4,535円 +700 円 (+18.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
ジィ・シィ企画 <4073> 1,076円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 11:30現在
レナサイエンス <4889> 1,122円 +150 円 (+15.4%) ストップ高 11:30現在
インタートレード <3747> 761円 +100 円 (+15.1%) ストップ高 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
インスペック <6656> 638円 -150 円 (-19.0%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、1銘柄
株探ニュース