話題株ピックアップ【夕刊】(1):三菱重、名村造、日本アビオ

注目
2025年3月17日 15時44分

■天馬 <7958>  3,115円  +504 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

天馬<7958>がストップ高る。前週末14日の取引終了後、創業家の資産管理会社が同社に対し、非公開化をするための取引の一環としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株3580円で、天馬の株価はこれにサヤ寄せする動きとなった。買付予定数の下限は676万4800株(所有割合33.52%)で、上限は設定しない。買付期間は3月17日から4月28日まで。MBO(経営陣が参画する買収)の実施に伴うTOBが成立した場合、所定の手続きを経て天馬は上場廃止となる見通し。東京証券取引所は3月14日付で天馬を監理銘柄(確認中)に指定した。

■菱友システムズ <4685>  6,910円  +1,000 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

菱友システムズ<4685>がマドを開けて急騰。三菱重工業<7011>を筆頭株主とする情報システム開発会社で、防衛・航空宇宙関連向けに高度な解析シミュレーションサービスが会社側想定を上回る好調で推移している。三菱重を主要取引先としており、防衛予算拡大の中で今後活躍余地が高まりそうだ。25年3月期は営業3割増益予想で過去最高利益を大幅に更新する見通し。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり上値が軽い。

■三菱重工業 <7011>  2,867円  +311 円 (+12.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

三菱重工業<7011>が上値指向鮮明。きょうで4日続伸となり、今月7日につけた上場来高値2597円を払拭し上場来高値を更新した。世界的な国防費増強の流れを受け、欧米各国の株式市場で防衛関連株への人気が顕著となっている。前週末はドイツのラインメタルやフランスのタレスなど防衛大手が買われたほか、米国では防衛分野のビッグデータ解析を手掛けるパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が8.3%高と大幅高をみせている。東京市場でも防衛予算枠拡大の動きを背景に、防衛省との取引額で群を抜く三菱重をシンボルストックとして関連銘柄への物色の矛先が改めて強まっている。

■名村造船所 <7014>  2,469円  +237 円 (+10.6%)  本日終値

名村造船所<7014>が大幅高。同社は14日、商船三井<9104>及び三菱造船(東京都港区)と開発を進めてきた大型アンモニア輸送船を対象に、日本海事協会からアンモニア燃料対応設計の基本承認を共同取得したと発表。これが材料視されたようだ。同船は、大型LPG・アンモニア輸送船(VLGC・VLAC)よりも更に大容量の貨物槽を持ち、かつ低エミッション輸送を実現するアンモニア燃料への対応が可能。日本国内の主要な発電所への入港制限を満たし、発電所やアンモニア供給基地と荷役時接続部の整合性などは既存VLGCとほぼ同等を確保している。

■日本アビオニクス <6946>  2,753円  +244 円 (+9.7%)  本日終値

日本アビオニクス<6946>が4連騰。年明け早々の1月8日につけた高値2655円を上回り、今年に入ってからの高値をつける場面があった。防衛関連株としてにわかに頭角を現している。レーダー装置などをはじめとする電子機器など陸・海・空の自衛隊向け防衛装備品が高水準の需要を獲得している。27年度までの5カ年防衛力整備計画では総額約43兆円と前5カ年計画比で約26兆円も予算枠の拡大が計画されており、同社にも中期的な活躍期待が高まっている。特に、防衛業界の双璧である三菱重工業<7011>とNEC<6701>を主要販売先としていることでその成長性が担保されている面もある。株価は2月に調整局面があったものの、3月中旬以降の切り返しで、再び日足一目均衡表の雲を大きく突き抜けており、テクニカル的にも波動の強さを示している。

■ジャックス <8584>  4,170円  +330 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

ジャックス<8584>が大幅反発。前週末14日の取引終了後、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>子会社の三菱UFJ銀行と資本・業務提携を締結し、同行を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表したことが好感された。998万831株を1株3916円で発行し、差引手取概算額で388億円を調達する。払込期間は4月1日から6月30日まで。調達した資金は、M&Aなど国内外の成長投資や事業構造改革、戦略的なシステム投資などに充てられる。なお、第三者割当後の三菱UFJ銀行の出資比率は20.20%から38.01%になる。ジャックスは同時に、28年3月期に営業収益2045億円(25年3月期予想1890億円)、最終利益230億円(同165億円)を目指す中期経営計画を発表した。三菱UFJグループとの連携とM&Aによる成長戦略の加速などに取り組むとしている。

■第四北越FG <7327>  3,250円  +245 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

第四北越フィナンシャルグループ<7327>と群馬銀行<8334>が大幅高となった。日経ビジネスが14日、「新潟県を地盤とする第四北越フィナンシャルグループ(FG)の第四北越銀行と群馬県の群馬銀行が経営統合に向けて協議していることが3月14日、日経ビジネスと日経クロステックの取材で分かった」と報じた。報道に反応した買いが株価を押し上げたようだ。記事によると、両行が共通の持ち株会社にぶら下がる方向で、具体的な枠組みなどについて調整しているもようという。第四北越FGは17日、報道を受けて「従前より、経営統合を含めた経営戦略について検討を行っているが、現時点で決定している具体的な事実はない」とするコメントを開示した。群馬銀も同じ趣旨のコメントを同日に公表している。

■ラクス <3923>  2,052.5円  +131.5 円 (+6.9%)  本日終値

14日に発表した「2月売上高は25.3%増」が買い材料。

14日に発表した「カオナビ株売却益14.9億円が発生」が買い材料。

カオナビ <4435> 株へのTOBに応募。26年3月期に売却益約14.9億円を特別利益に計上する。

■東電HD <9501>  459.8円  +24.9 円 (+5.7%)  本日終値

東京電力ホールディングス<9501>が後場に上げ幅を拡大した。同社は17日午前11時30分、特別事業計画の変更の認定を7日に申請した件に関し、17日に認定を受けたと開示。これを材料視した買いが入ったようだ。変更点のうち資金援助申請額は約1767億円増額し約13兆4058億円となったと記載。また、収支の見通しについて、グループ会社分を合算した26年3月期の計画として経常利益が1181億円となる見通しを示した。

■Gセキュリ <4417>  5,410円  +260 円 (+5.1%)  本日終値

グローバルセキュリティエキスパート<4417>が大幅高で4日続伸。前週末14日の取引終了後、5月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

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