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前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2025年3月18日 5時30分

■ジャックス <8584>  4,170円 (+330円、+8.6%)

東証プライムの上昇率4位。ジャックス <8584> [東証P]が急反発。前週末14日の取引終了後、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]子会社の三菱UFJ銀行と資本・業務提携を締結し、同行を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表したことが好感された。998万831株を1株3916円で発行し、差引手取概算額で388億円を調達する。払込期間は4月1日から6月30日まで。調達した資金は、M&Aなど国内外の成長投資や事業構造改革、戦略的なシステム投資などに充てられる。なお、第三者割当後の三菱UFJ銀行の出資比率は20.20%から38.01%になる。ジャックスは同時に、28年3月期に営業収益2045億円(25年3月期予想1890億円)、最終利益230億円(同165億円)を目指す中期経営計画を発表した。三菱UFJグループとの連携とM&Aによる成長戦略の加速などに取り組むとしている。

■第四北越FG <7327>  3,250円 (+245円、+8.2%)

東証プライムの上昇率5位。第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]が続急伸。日経ビジネスが14日、「新潟県を地盤とする第四北越フィナンシャルグループ(FG)の第四北越銀行と群馬県の群馬銀行が経営統合に向けて協議していることが3月14日、日経ビジネスと日経クロステックの取材で分かった」と報じた。報道に反応した買いが株価を押し上げたようだ。記事によると、両行が共通の持ち株会社にぶら下がる方向で、具体的な枠組みなどについて調整しているもようという。第四北越FGは17日、報道を受けて「従前より、経営統合を含めた経営戦略について検討を行っているが、現時点で決定している具体的な事実はない」とするコメントを開示した。群馬銀も同じ趣旨のコメントを同日に公表している。

■ラクス <3923>  2,052.5円 (+131.5円、+6.9%)

ラクス <3923> [東証P]が続急伸。同社は26年3月期に投資有価証券売却として約14.9億円を特別利益に計上すると発表しており、好感されたようだ。

■東電HD <9501>  459.8円 (+24.9円、+5.7%)

東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が3日続急伸。同社は17日午前11時30分、特別事業計画の変更の認定を7日に申請した件に関し、17日に認定を受けたと開示。これを材料視した買いが入ったようだ。変更点のうち資金援助申請額は約1767億円増額し約13兆4058億円となったと記載。また、収支の見通しについて、グループ会社分を合算した26年3月期の計画として経常利益が1181億円となる見通しを示した。

■Gセキュリ <4417>  5,410円 (+260円、+5.1%)

グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]が4日続急伸。前週末14日の取引終了後、5月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

■M&Aキャピ <6080>  2,964円 (+134円、+4.7%)

M&Aキャピタルパートナーズ <6080> [東証P]が大幅反発。前週末14日の取引終了後、三井不動産 <8801> [東証P]と両社が持つ知見・ノウハウを相互に提供する提携について合意したと発表しており、好材料視された。両社の顧客は、資産運用と事業承継それぞれに課題を抱える人が多くいるため、双方が提供するサービスの知見・ノウハウを提供し合うことで、顧客の課題に対して最適なソリューションを提供することができると判断した。提携により、M&Aの譲渡金を不動産経営という手段で資産運用する選択肢を提案するとしている。

■マネフォ <3994>  4,478円 (+195円、+4.6%)

マネーフォワード <3994> [東証P]が大幅続伸。オリエントコーポレーション <8585> [東証P]は17日、マネフォのグループ会社であるマネーフォワードエックスと、共同開発した法人向け「AI与信審査モデル」を搭載したサービスの提供に関する業務提携、及び新たな法人向けソリューション開発に関する検討で合意したと発表。これが株価を刺激したようだ。両社は24年7月から協業を開始し、オリコの審査モデル構築ノウハウと、マネーフォワードエックスのデータ分析技術を生かして、人工知能(AI)を活用してキャッシュフローから資金繰り状況の変化を予測する独自の「AI与信審査モデル」を構築。このほど両社は新たに業務提携を行い、マネーフォワードエックスが提供する融資に関わる手続きをオンラインで行うことができる「Mikatano 融資ポータル」に、「AI与信審査モデル」の搭載を決めたという。

■東洋証券 <8614>  602円 (+22円、+3.8%)

東洋証券 <8614> [東証P]が大幅続伸。前週末14日の取引終了後、未定としていた25年3月期の期末一括配当予想を50円(前期10円)にすると発表したことが好感された。同時に、投資有価証券の一部を売却したのに伴い、25年3月期決算に投資有価証券売却益11億1700万円を特別利益として計上すると発表。また、26年3月期にも投資有価証券売却益を計上する予定としている。

■アドテスト <6857>  8,470円 (+225円、+2.7%)

アドバンテスト <6857> [東証P]が3日続伸。前週末14日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大きく水準を切り上げたが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇率は3.3%高とそれらを更に大きく上回った。また、シンボルストックに位置付けられるエヌビディア <NVDA> は5.3%高と急騰した。これを受けて東京市場でもエヌビディアのGPU向けにテスターを納入するアドテストをはじめ半導体製造装置関連の大手メーカーに投資資金が流入した。

■QPS研究所 <5595>  987円 (+26円、+2.7%)

QPS研究所 <5595> [東証G]が続伸。17日、ロケット・ラボUSA <RKLB> が15日に打ち上げたロケット「エレクトロン」によって、小型SAR(合成開口レーダー)衛星「QPS-SAR9号機」が同日午前9時55分(日本時間)に軌道投入されたと発表しており、好材料視された。同社の商用機としては5機目の打ち上げ成功となる。なお、同件が25年5月期業績に与える影響は軽微としている。

■浅沼組 <1852>  725円 (+18円、+2.6%)

浅沼組 <1852> [東証P]が3日ぶり反発。前週末14日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を20円から22円へ増額修正したことが好感された。中間配当と合わせた年間配当予想は37円(前期実質40円60銭)となる。

■フェローテク <6890>  2,935円 (+69円、+2.4%)

フェローテックホールディングス <6890> [東証S]が8日続伸。前週末14日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、旧村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.32%となり、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は3月7日としている。

■INPEX <1605>  2,018円 (+32.5円、+1.6%)

INPEX <1605> [東証P]が7日続伸。14日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日13日比0.63ドル高の1バレル=67.18ドルと上昇した。ロシアのプーチン大統領は13日、米国とウクライナが合意した30日間の停戦案に関して、即時受諾に難色を示したと伝わった。プーチン氏はロシアに有利な修正を求めているとみられ、ウクライナ戦争の早期停戦の見込みがやや後退するなか、ロシア産原油の供給回復観測が遠のいたことは原油高要因と受け止められた。更に、米軍が15日から16日にかけイエメンの反政府武装組織フーシ派を空爆したと報道されたことも、中東の地政学リスクが高まり原油価格を押し上げる可能性も意識されたようだ。

■ブロドリーフ <3673>  714円 (+7円、+1.0%)

ブロードリーフ <3673> [東証P]が反発。前週末14日の取引終了後、25年12月期の配当予想を中間・期末各2円の年4円から中間・期末各2円50銭の年5円へ増額修正したことが好感された。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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