本日注目すべき【好決算】銘柄 トリプラ、Ｍマート、丹青社 (17日大引け後 発表分)

3月17日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

トリプラ <5136> [東証Ｇ]　　★今期経常を23％上方修正・最高益予想を上乗せ

◆25年10月期第1四半期(24年11月-25年1月)の連結経常損益は1億4700万円の黒字(前年同期はトントン)に浮上して着地した。併せて、通期の同利益を従来予想の4億2800万円→5億2800万円に23.4％上方修正。増益率が74.0％増→2.1倍に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

第1四半期に国内で宿泊予約システム「tripla Book」の従量収益が計画を大きく上振れしたことを織り込んだ。

アグレ都市 <3467> [東証Ｓ]　　★今期経常を19％上方修正・3期ぶり最高益、配当も15円増額

◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の18.6億円→22.1億円に18.7％上方修正。増益率が44.6％増→71.7％増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。営業部門の集約や売上計上の平準化などによって想定より高い利益率を確保できたことが要因。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の78円→93円(前期は60円)に増額修正した。

アピリッツ <4174> [東証Ｓ]　　★今期経常は3.2倍増で2期ぶり最高益、12円増配へ

◆25年1月期の連結経常利益は前の期比69.0％減の1.8億円に落ち込んだものの、続く26年1月期は前期比3.2倍の6億円にV字回復し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は前期に不採算案件が発生したWebソリューション事業の利益率改善を見込む。デジタル人材育成派遣事業は旺盛な市場ニーズが続くほか、オンラインゲーム事業では「推し活」分野に注力する方針。

併せて、今期の年間配当は前期比12円増の28円に大幅増配する方針とした。

Ｍマート <4380> [東証Ｇ]　　★今期経常は22％増で10期連続最高益、4円増配へ

◆25年1月期の経常利益(非連結)は前の期比4.8％増の5億円で着地。続く26年1月期も前期比21.6％増の6.1億円に伸び、10期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は人手不足を背景にネット取引のニーズが一段と高まる中、主力の食材卸売市場サイト「Mマート」や厨房機器・業務用食器卸サイト「Bnet」への出店増加などによって2ケタ増収増益を目指す。

併せて、今期の年間配当は前期比4円増の25円に増配する方針とした。

東京機 <6335> [東証Ｓ]　　★今期最終を一転黒字に上方修正

◆25年3月期の連結最終損益を従来予想の2億1000万円の赤字→1億3000万円の黒字(前期は8300万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。原材料仕入れの調達時期の変更による輪転機新台の生産進捗や保守メンテナンス関連の工事進捗が計画より前倒しで推移していることを反映した。

丹青社 <9743> [東証Ｐ]　　★今期経常は15％増で6期ぶり最高益、前期配当を5円増額・今期は15円増配へ

◆25年1月期の連結経常利益は前の期比33.1％増の53.1億円に拡大して着地。続く26年1月期も前期比14.7％増の61億円に伸び、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は上期に大阪・関西万博関連の案件を計上するなど、大型プロジェクトが重なることが収益拡大につながる。

併せて、前期の年間配当を40円→45円(前の期は30円)に増額し、今期も前期比15円増の60円に増配する方針とした。

株探ニュース