話題株ピックアップ【夕刊】(1):メタプラ、TOWA、スタンレー
■メタプラネット <3350> 4,730円 +700 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
メタプラネット<3350>がストップ高。21日、同社は影響力のある意見リーダーや講演者、思想家によりビットコインの発展と金融イノベーションの推進に貢献することを目的に、ストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーズを設置し、初代メンバーとしてエリック・トランプ氏を迎えると発表。これを材料視した買いが集まった。
■TOWA <6315> 1,687円 +186 円 (+12.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
TOWA<6315>が大幅高で4日ぶりに反発。午前11時ごろ、生成AI用のHBM半導体などの先端半導体パッケージングの製造に活用できる新たなパッケージング技術を確立したと発表しており、好材料視された。現在、評価検証及び同技術を適用した新たな装置を開発中で、8月に販売開始する予定。主に生成AI用の次世代HBM4半導体向けに活用される見込みとしている。
■南都銀行 <8367> 4,235円 +450 円 (+11.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
南都銀行<8367>が急反発し昨年来高値を更新した。同社は前営業日の19日取引終了後、株主還元方針の変更と期末配当予想の増額修正を発表しており、好感されたようだ。安定配当を維持しつつ、配当性向40%(従来は30%)を目指すとともに、自己株式を機動的に取得する新たな方針を示した。期末配当予想については従来の見通しから42円増額して105円に見直した。年間配当予想は165円。特別配当を含めた前期の年間配当と比べて51円増となる。
■東京きらぼし <7173> 6,070円 +610 円 (+11.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>が急騰。同社は東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京が合併して設立された地銀大手で、都内に本店を置く地域金融機関では最大規模。足もとの業績は拡大基調を鮮明としており、25年3月期の業績も会社側の期初想定を上回って推移している。そうしたなか、19日取引終了後に今期経常利益及び最終利益見通しの上方修正を発表した。融資先の経営破綻などに備える与信関係費用が減少したほか、政策保有株の売却や保有する国債などのインカムゲインが寄与し、最終利益は従来予想の245億円から305億円(前期比19%増)に増額した。更に年間配当も従来計画の150円から160円(前期実績は145円)に上乗せしており、好業績と株主還元強化を評価する買いを呼び込む格好となった。
■スタンレー電気 <6923> 2,964円 +277 円 (+10.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
スタンレー電気<6923>は8連騰。旧村上ファンド系アクティビストのシティインデックスイレブンスが19日付で提出した大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスと共同保有者のスタンレー株式保有比率は5.10%となり、新たに5%を超過したことが分かった。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、同社株の株式価値向上に向けた期待が投資マネーの流入を誘った。
■野村マイクロ <6254> 2,726円 +203 円 (+8.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
野村マイクロ・サイエンス<6254>が大幅高。半導体向けを主力とする超純水装置の大手で、世界的な半導体設備投資増強の動きが収益環境に追い風をもたらしていたが、25年3月期は第3四半期(24年4~12月期)時点の営業利益が前年同期比54%減の39億3300万円と大きく落ち込んでいた。ただ、昨年4月1日につけた上場来高値6370円から時価は6割近く下押した水準にあり、売られ過ぎの反動も意識されるタイミングにあった。市場では「貸株調達による空売りが高水準に積まれており、3月末を目前に期末の需給要因などから買い戻しを誘発した可能性がある。米国では今朝方に半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジー<MU>が好決算を発表し、時間外取引で大きく買われる場面があったことで、その連想も働いたのではないか」(準大手証券ストラテジスト)としている。
■フェローテク <6890> 3,040円 +183 円 (+6.4%) 本日終値
フェローテックホールディングス<6890>は大幅続伸。祝日前19日取引終了後、配当方針を変更すると発表した。新たにDOE(連結株主資本配当率)目標を採用し、下限を3.5%に設定した。また、これまで30%を意識して利益還元を図るとしていた総還元性向について50%を目指すとした。これに伴い、25年3月期の期末配当予想を55円から85円に増額修正した。中間配当とあわせ、年間では140円(前期100円)となる見通し。これを好感した買いが入った。
■水戸証券 <8622> 586円 +24 円 (+4.3%) 本日終値
水戸証券<8622>が4日続伸。19日の取引終了後、未定としていた25年3月期の期末配当予想を15円にすると発表したことが好感された。年間配当予想は30円となり、前期実績(24円)に対しては6円の増配になる。同時に、保有する投資有価証券の一部売却に伴い、25年3月期に投資有価証券売却益8億円を特別利益として計上する見込みと発表した。
■Speee <4499> 2,692円 +97 円 (+3.7%) 本日終値
Speee<4499>は続伸。同社はこの日午前、子会社のDatachainが香港と日本間のステーブルコインを活用したクロスボーダー取引の実現に向けたPoC(概念実証)を開始すると発表した。IDA Finance、Progmat、TOKIの3社と共同で実施する。この取り組みを通じて、両国の明確な規制のもと安全かつ効率的なデジタル資産の枠組みを構築することを目指す。これが材料視されたようだ。
■サカタインクス <4633> 2,002円 +47 円 (+2.4%) 本日終値
サカタインクス<4633>が7日続伸し昨年来高値を更新。19日の取引終了後に上限を60万株(発行済み株数の1.21%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は3月19日から9月30日までで、うち10万8000株について、この日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により2億1114万円で取得した。
株探ニュース